山種美術館では『没後70年 竹内栖鳳~京都画壇の画家たち』展が開催中です。
(~11月25日まで。展示替えあり/前期~10月28日、後期10月30日~11月25日)
今展覧会の後期展示をとっても楽しみにいたしておりました。
それは、この眼でこの画をみたかったからです
竹内栖鳳 《絵になる最初》 京都市美術館蔵
思っていたよりも大きい!
そして、肉眼でみると質感が素晴らしい~(≧▽≦)
山下裕二先生の講演会『教科書に載らない実力家•竹内栖鳳』でみせていただいた、
竹内栖鳳のご長女の方が所有されていたという『栖鳳絣』も一緒に展示されていました。
その講演会の記事はこちら
はじめてモデルをされた女性が脱衣することを躊躇った瞬間を描いた作品。
モデルがみせた恥じらいの仕草に栖鳳は画意を得たのだそうです。
眼や手指の動きがとても初々しくて可愛らしい~。何とも魅力的です(///∇//)
そしてそして、現物をみせていただいて以来、とても気になっていた『栖鳳絣』
高島屋が『栖鳳絣』として売り出し大流行したと聞いていたのですが、絣でなく後染め
山種美術館の学芸員の方が調べてくださり、資料をみせてくださいました。
高島屋が発刊していた『新衣裳』(1913年(大正2年)11月発刊)によると、
竹内栖鳳が《絵になる最初》を描くにあたってそのモデルに着せる衣裳は、栖鳳が高島屋が
選出した『新製流行品』の中から優秀なものを選び出してそれをもとに描いたもの。
高島屋は栖鳳の制作を支援し、栖鳳の画業を応用していたことがうかがえる。
高島屋はお召友禅その他に応用したものが即ちこの『栖鳳絣』です。とありました。
『栖鳳絣』とは高島屋と竹内栖鳳がつくりだした、テキスタイルの名前のようなもののようです。
「『栖鳳絣』と称されるが、先染めの絣の織物とは限らず、本作品も生地は紋縮緬、
地紋で葉や雨のごとき直線を表し、色糊をつかって染めた型友禅であろう」とのこと。
帯は菊文様の工芸調、きものの絣文様は金銀泥がつかわれています。
そして、背景の襖は栖鳳の自宅に実在したもので、雲母(きら)という鉱物染料を
つかって独特の輝きと質感を描かれています。
こちらも類似品がつくられて高島屋で販売されたのだそうです。
それだけ、《絵になる最初》が人気があったということなんですね~。
一枚の画にまつわるこういったエピソード、当時の時代背景が垣間見えて面白いですヽ(゚◇゚ )ノ
日本画とそこに描かれるきもの、当時の流行や着こなしももっと知りたくなりました。
前期展示はブロガー内覧会にてご紹介させていただきましたが、→こちら
後期の展示はさらに見応えがあります
竹内栖鳳《百騒一睡》 大阪歴史博物館蔵
犬好きで雀好きの私にはたまらない(≧▽≦) 栖鳳が描く雀は「チュ」と鳴く姿や
他の鳥とは違う独特の足どりをいかに描くか細部描写に拘っている、と評されていました。
竹内栖鳳《虎•獅子図》 三重県立美術館蔵
1900年(明治33年)パリ万国博覧会に際し渡欧した際に、本物のライオンを
目にして写生したもの。リアルですが貴賓がある顔をしてるなあ~。
栖鳳が描く世界、とても好きです:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
※会場内の撮影は山種美術館さまの許可をいただき立ち会いのもとに撮影しております。
ありがとうございましたm(_ _ )m
山種美術館さんのカフェ椿にてお茶を
青山の菊家さんによる作品にちなんだ生菓子があります。
今日選んだのは、菊池芳文《花鳥十二ヶ月 九月》を←ブロガー内覧会にて撮影
題材とした、菊かさねをチョイス。
菊と雫が美しい~。ゆず餡のゆずの風味が効いていて美味しかったです
【11月14日の装い】
紅葉文様の小紋に松と菊に鴛鴦の綴帯をコーディネート。
『竹内栖鳳~京都画壇の画家たち』の図録はハンドバッグにも入るハンディサイズ。
これぐらいの大きさだと軽いので買って帰りやすいので
バッグはジャマン•ピュエッシュのもの。
(~11月25日まで。展示替えあり/前期~10月28日、後期10月30日~11月25日)
今展覧会の後期展示をとっても楽しみにいたしておりました。
それは、この眼でこの画をみたかったからです
竹内栖鳳 《絵になる最初》 京都市美術館蔵
思っていたよりも大きい!
そして、肉眼でみると質感が素晴らしい~(≧▽≦)
山下裕二先生の講演会『教科書に載らない実力家•竹内栖鳳』でみせていただいた、
竹内栖鳳のご長女の方が所有されていたという『栖鳳絣』も一緒に展示されていました。
その講演会の記事はこちら
はじめてモデルをされた女性が脱衣することを躊躇った瞬間を描いた作品。
モデルがみせた恥じらいの仕草に栖鳳は画意を得たのだそうです。
眼や手指の動きがとても初々しくて可愛らしい~。何とも魅力的です(///∇//)
そしてそして、現物をみせていただいて以来、とても気になっていた『栖鳳絣』
高島屋が『栖鳳絣』として売り出し大流行したと聞いていたのですが、絣でなく後染め
山種美術館の学芸員の方が調べてくださり、資料をみせてくださいました。
高島屋が発刊していた『新衣裳』(1913年(大正2年)11月発刊)によると、
竹内栖鳳が《絵になる最初》を描くにあたってそのモデルに着せる衣裳は、栖鳳が高島屋が
選出した『新製流行品』の中から優秀なものを選び出してそれをもとに描いたもの。
高島屋は栖鳳の制作を支援し、栖鳳の画業を応用していたことがうかがえる。
高島屋はお召友禅その他に応用したものが即ちこの『栖鳳絣』です。とありました。
『栖鳳絣』とは高島屋と竹内栖鳳がつくりだした、テキスタイルの名前のようなもののようです。
「『栖鳳絣』と称されるが、先染めの絣の織物とは限らず、本作品も生地は紋縮緬、
地紋で葉や雨のごとき直線を表し、色糊をつかって染めた型友禅であろう」とのこと。
帯は菊文様の工芸調、きものの絣文様は金銀泥がつかわれています。
そして、背景の襖は栖鳳の自宅に実在したもので、雲母(きら)という鉱物染料を
つかって独特の輝きと質感を描かれています。
こちらも類似品がつくられて高島屋で販売されたのだそうです。
それだけ、《絵になる最初》が人気があったということなんですね~。
一枚の画にまつわるこういったエピソード、当時の時代背景が垣間見えて面白いですヽ(゚◇゚ )ノ
日本画とそこに描かれるきもの、当時の流行や着こなしももっと知りたくなりました。
前期展示はブロガー内覧会にてご紹介させていただきましたが、→こちら
後期の展示はさらに見応えがあります
竹内栖鳳《百騒一睡》 大阪歴史博物館蔵
犬好きで雀好きの私にはたまらない(≧▽≦) 栖鳳が描く雀は「チュ」と鳴く姿や
他の鳥とは違う独特の足どりをいかに描くか細部描写に拘っている、と評されていました。
竹内栖鳳《虎•獅子図》 三重県立美術館蔵
1900年(明治33年)パリ万国博覧会に際し渡欧した際に、本物のライオンを
目にして写生したもの。リアルですが貴賓がある顔をしてるなあ~。
栖鳳が描く世界、とても好きです:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
※会場内の撮影は山種美術館さまの許可をいただき立ち会いのもとに撮影しております。
ありがとうございましたm(_ _ )m
山種美術館さんのカフェ椿にてお茶を
青山の菊家さんによる作品にちなんだ生菓子があります。
今日選んだのは、菊池芳文《花鳥十二ヶ月 九月》を←ブロガー内覧会にて撮影
題材とした、菊かさねをチョイス。
菊と雫が美しい~。ゆず餡のゆずの風味が効いていて美味しかったです
【11月14日の装い】
紅葉文様の小紋に松と菊に鴛鴦の綴帯をコーディネート。
『竹内栖鳳~京都画壇の画家たち』の図録はハンドバッグにも入るハンディサイズ。
これぐらいの大きさだと軽いので買って帰りやすいので
バッグはジャマン•ピュエッシュのもの。