きもの学のつづきです(^-^)/
きもの カンタービレ♪

富山弘基先生による全国のきもの染織産地分布と概観のお話
伝統的産業品の背景から分布、染織と伝産法の関係について。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
久保田一竹さんは、いわばアンチ友禅の人。京友禅に対抗して括っておいて友禅式
に絵筆で色をつけていくも独自の方法を生みだされたので、室町時代の縫い締め絞りの
辻が花とは別物。染織研究家の故山辺知行先生が、久保田一竹さんの解釈でつくった
新しい辻が花なので、“一竹辻が花”と命名したらと助言されたというエピソードも。

富山先生からぜひたくさんの方に見てもらえるように広めて欲しいビックリマークといわれた
「染織品を扱う人への助言」を原文ままで列記いたします。(富山先生の許可をいただいてます)
伝統的染織の産地を自ら訪れた富山先生ならではの視点です。
『きものカンタービレ♪』を見てくださっている方の中には、呉服屋さんもいらっしゃることと
思いますので、ご参考までにお目通しいただければ幸いです。

①物を売ることは自分を売ること。偽りの物を売ると自身の心から人間性を喪失する
②口先の商いは慎むこと。自身の良心を麻痺させる引き金になる
③良い商品を持たないで販売に係わっては、偽善の商いとなる
④買い手は百人百色の好みというが、低いレベルの商品は提供しないこと
⑤商人の役目はお客様に売ってはいけない商品を事前にハネル、取り除くことに尽きる
⑥志気の向上は良質な自信のもてる商品をお客様に勧めることから得られる
⑦商品の販売とは、人に喜びや幸せを売ることが目的である。人々の幸せにつながる商品を揃えること
⑧商品の仕入れに当たっては見た目の奇麗さにごまかされないこと
⑨商品の仕事の善し悪しをきっちり見分ける
⑩自己の良心に恥じない日々の行為が。明日への活路につながる

この言葉は富山先生がさまざまな場所にて先達の方々から聞いた事の一部だそうです。

私が心配するのは、偽りの心はなくとも、知識がない故に消費者に間違った知識で適当なもの
を売ってしまう方がいらっしゃるということ。やはり商売でされるなら知識はあってほしいと思います。
もちろん、目利きで知識も豊富な方もいらっしゃいますが、それがなくとも売り上手なだけの方が
ご商売はいらっしゃるのが常なので。。。

きもの愛好家であり消費者のひとりとしては、そういったところも見極めたいと思ってます(-_☆)

きもの学のさらにつづきは別記事にてあげます('-^*)/


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