日本工芸会の主催による、染織、陶芸、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門の
国内最大規模の公募展である日本伝統工芸展へ目 日本橋三越にて(~10月1日まで)

重要無形文化財保持者の作品をはじめ、一流の目で選定された素晴らしい工芸品を
間近でみることができます。

きものの良し悪しを見極めるには、値段が高いものかどうかではなく、とにかく美しいもの
良いものを見て眼を養うことが大切!
試着はできませんが呉服屋さんできものの値札を見ているよりも勉強になること間違いないです。

この日は、北村武資先生による作品解説のギャラリートークがあったのですが、時間があわず
お聴きすることができませんでした(T_T) 残念!

本来こちらは写真撮影は禁止されておりますが、作家の先生のご好意により、
作品の撮影と『きものカンタービレ♪』への掲載の許可をいただいております。

東京友禅の生駒暉夫先生とカメラ
きもの カンタービレ♪
「光彩」会場の中でも一際目を引きました!
変わり織の生地に、たたき糊をつかって濃淡を深くだした印象的な作品。
生駒先生の作品はモダンで奥行きがありながら、色がとても美しいですキラキラ
きもの カンタービレ♪

海老ヶ瀬順子先生とカメラ 
会場で「朝香さん…?」と、海老ヶ瀬先生よりお声掛けいただきました。
何と、『きものカンタービレ♪』を見てくださっているのだそうです!光栄ですヽ(゚◇゚ )ノ
実は私も海老ヶ瀬先生が織られている穀織に前々から興味があってHPを拝見させて
いただいておりましたので、お会いできて嬉しかったです(≧▽≦)ドキドキ
きもの カンタービレ♪
↑このお写真、恐れ多くも山岸幸一先生に撮影していただきました。ありがとうございましたm(_ _ )m

「ビー玉の記憶」
何て綺麗な色ビックリマークそして花織のような模様が浮きだされています。

穀織とは、経糸を2本を対として絡みあわせて透かし文様を織った捩り織(からみ織)のひとつ。
文様が米粒を並べたように見えることから穀織と命名されたといわれています。
平安時代の国語辞典といわれている「伊呂波字類抄」によると嵯峨上皇が高熱をだした際に
厚地の袍を纏うことができず穀織の袍を用いたのがはじめで、以降は夏の装束として用いられた
とあります。

有職文化研究所にて穀織で織られた夏装束の朱ふつ輪無唐草紋穀織の闕腋袍や直衣
を見せていただいて以来、この美しい透け感のある生地に心惹かれています:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
纏ったらどんな気持ちになるのでしょう。まさに天の羽衣で天に昇っていけそう!な気が…。
きもの カンタービレ♪

先生方とお会いできたのが、工芸会主催による懇親会の始まる直前の時間だったのですが、
お忙しい中、お話してくださいまして心より感謝申しあげますm(_ _ )m

以下写真はありませんが、今展覧会でとくに気になったものをいくつか…。

津田昭子先生の紬織着物「蠟梅」 海老ヶ瀬先生より津田先生にご紹介いただきました。
淡く美しい縞に模様が織りこまれている、とても品のある美しい紬。
自然光でみるとより美しいのではないかな~と思って見せていただいておりました。

斉藤孝子先生の型絵染着物「高原の花」
おそらくヤナギランがモチーフだったと思います。
牡丹色の花、灰色~青~緑の配色が斬新。

村上良子先生の紬織着物「夏宵」
肩まわりの淡い青から裾に行くにしたがって濃い緑色の裾濃の紬。月がいくつか…。

釜我敏子先生の型絵染着物「秋草文」 ※朝日新聞社賞受賞作品
流れるような構図で女郎花と芒が染められたもので、遠目でみても美しく、近くで見ると
とても繊細な文様でした。

柳澤保範先生の糯糊糸目友禅着物「雲よ」
明るい黄色地に何の花なのでしょうか?黄色い房状の花と左後肩と後に野鳥が描かれた
作品。さりげない鳥といい、私好みですドキドキ

他にも素晴らしい作品がたくさんありましたヾ(@^▽^@)ノ

会場では、刺繍の重要無形文化財作家である福田喜重先生の「技を伝える」のビデオ放映
とその生徒の方々の作品も展示されています。
生徒といっても、日本伝統工芸展の常連でいらっしゃる、横溝陽子先生や石原恵子先生
の作品です!
こちらも見応えがあるので是非ご覧になってみてください('-^*)/

私の装い、萩の絽小紋なのですがこれには訳があります…。
後ほど、あげます(^_-)☆


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