「沖縄の工芸展」何といっても素晴らしいのが、各産地組合によるつくり手の方の講演ビックリマーク
展示だけでも見応え充分ですがお値段が…(x_x;)
見ていると皆さま電卓を叩く方と交渉中。
きものの購入では珍しくない光景ですが私は苦手です←得意そう!といわれますが、
それは海外でのコミュニケーションを兼ねたお買い物のときですね(^_^;)
今回は眼の保養だけさせていただきましたm(_ _ )m
あっ、小物はいくつか購入しました(^-^)

産地問屋さん、つくり手の方が一同に介して、沖縄染織品だけがこんなに充実している機会は
滅多にないと思います。
私にとっては衝撃的なことも判明し…(T_T)、本当に勉強になりました。←近いうちに告白します。

沖縄の工芸展 at 時事通信ホール のつづきです。

マングースを抱えたクマと同じポージングでカメラ
きもの カンタービレ♪

取材に必須のデジカメのバッテリーが目黒雅叙園に忘れてきてしまったマングースの中に
入っていて、予備がなく充電が乏しい状況であまり撮影はできませんでした(_ _。)

これはマングース004号マングースこの子をまた会場に置き忘れてしまい探すことになるのですが、
沖縄染織の中に埋もれているマングースは面白かったかも…σ(^_^;)
きもの カンタービレ♪

宮古織物事業協同組合の専務理事でいらっしゃる、上原則子さんのお話φ(.. )
きもの カンタービレ♪
中国、朝鮮の史料から宮古上布は15世紀後半にすでにあったというお話から。
李朝実録という文献の中で、1477年2月朝鮮済州島の人が与那国に漂着しその後
島伝いに護送された時の記録が詳細に残っていて、それによると絹のように光沢があり
上質な薄物がすでに宮古島で普及していたことがわかるのだそうです。
きもの カンタービレ♪
宮古上布の糸の原料は、イラクサ科の苧麻をつかいます。
年に4~5回の収穫ができるそうなのですが、5月~6月の苧麻はうりずんブーと呼ばれて
最も良質なのだそうです。ブーとは苧麻の繊維のこと。
苧麻には、赤ブー、青ブー、竹富ブーの3種類があって、宮古上布につかわれるのは、
細い糸が採れる赤ブーと緑がかって繊維が柔らかい青ブー。竹富ブーは毛羽が多いので
つかわないとのことでした。
毛羽の少ない繊維を採るためにつかわれているのが、ミミ貝という小さな鮑のような貝。
苧麻の表皮を剥いで表皮の裏側にミミ貝を当ててしごいて繊維のみを採るのだそうです。
宮古上布に使用する糸は経糸・緯糸ともに手で績んだもの。
苧麻の繊維(生ブー)を指や爪で細く裂き、結び目をつくらずに指先で撚りつないでいきます。
経糸は2本撚り、緯糸は1本撚りで分業制。撚りつないだ糸は10ヨミくらいになると、
(長さにして6,000m)糸車で撚りかけをして仕上げる。
着尺1反分に使用する糸は50ヨミが必要で、経・緯それぞれ専門の績み手が1人で績むと
半年を要します。
※宮古織物共同事業組合のHPより参照して、講座のお話に補足させていただきました。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
染料につかう琉球藍は宮古島では育たないので本島から取り寄せるのだそう。
そして、宮古上布の特徴である蝋引きしたような光沢キラキラ
湯洗い陰干しした布に、サツマイモノの澱粉糊でまんべんなく糊付けして、その後
布をタテに引っ張って伸ばし、ヨコ幅を整えていきます。
そして4kgの木槌で約2万回叩くのだそうです\(゜□゜)/

美しい布を生み出すためには、大変な労力がつかわれているのですね~。
きもの カンタービレ♪

びんがたと知花花織の産地講演レポは、リアルタイム記事、重陽の節句、丹後小旅行、
きもの学、京都レポのあとになってしまうかも。覚書の書きかけの記事がいっぱいなのです。
記憶が風化してしまう前にブログにUPしたいのは山々なのですが、全く時間がないのです(>_<)

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