9月の装いについて、皆さまお悩みのようです。じつは私も試行錯誤しながら着ています。
たくさ～ん、ご意見、ご質問いただきました
ありがとうございますm(_ _ )m
ご質問にお答えします！【第3回】です。
まずは、おさらい
現在のきものの衣更えの習慣は、明治政府の定めた洋服(役人、軍人、警察官の制服)
の衣替えに倣ってつくられたものといわれています。
【きものの着用時期】
6月1日～30日、9月1日～30日◇単衣（裏地のないきもの、絽ちりめん、紗あわせ）
7月1日～8月31日◇薄物（麻、絽、紗、透ける織物）
10月1日～5月31日◇袷（裏地のついているきもの）
近年はクールビズの影響もあって、5月からの単衣、6月からの絽も推奨されています。
【9月のきものまわり】
半衿◇絽塩瀬、絽ちりめん
長襦袢◇絽、紋紗、麻、(私は東レの爽竹も)
帯◇単衣用、絽、絽綴、紗、紗紬、絽塩瀬、絽ちりめん、(私は彼岸中日以降は塩瀬、綴)
帯あげ◇絽、紗
帯〆◇冠組、観世撚り、夏向きレース組、(帯〆はデザインしだいで通年可だと思ってます)
◇参考文献◇美しいキモノ2012年夏号、きもの文化検定公式教本｢きものの基本｣
【質問①】
30℃を超える暑い日でも9月になったら単衣のきものを着ていますか？
【答】
その日の日差ししだいです。
秋めいた日差しでしたら多少暑くても単衣を着ますが、ここ数年は重陽の節句(9月9日)まで
日常着は薄物ののことが多いです。
重陽の節句後も、真夏日や湿度が高い日には透け感の少ない薄物を着ています。
その場合、文様と色あわせで極力秋らしくするようにしております。
中秋の名月からはどんなに暑くても単衣にしたいと思っておりましたが、昨年の残暑には
耐えられず、単衣に切り替わったのは、お彼岸の中日からでした。
ブログで確認しますと(ブログはコーディネート覚書としてとても役立ちます！)
一昨年は9月13日まで絽の小紋、14日の京都入りから単衣になっています。
昨年は9月4日に単衣に袖を通しましたが、その後残暑がぶり返し、22日まで絽や生紬を
着ていて23日から本塩沢の単衣になっています。
暑さ寒さは彼岸までとはよく言ったもので、近年は彼岸中日から急に涼しくなっています。
萩の絽の小紋に柘榴に小鳥のアンティークの紗の帯。
秋文様と同系色であわせてみました。 2010年9月3日京都上賀茂神社にて
ここからは、しりとりコーデ♪
秋草文様の絽の小紋にオレンジの紗の帯。真夏は帯あげ、帯〆は涼しげなブルー系で。
白地の絽の小紋は透け感があまり無いので、真夏～重陽の節句までよく着ています。
染まりかけの紅葉の揚柳の単衣小紋にオレンジの紗の帯。帯あげ、帯〆はオレンジ系で。
薄い揚柳の生地は絽からの変わり目に重宝します。 2010年9月14日京都大極殿栖園にて
【質問②】
9月の単衣に夏帯はあわせないと習ったのですが…？
【答】
着物業界でも意見が分かれるところのようですが、私は、現代事情に沿って広く討論されて
つくられたと思われる、きもの文化検定の公式教本と木村孝先生の監修による美しいキモノの
最新号を参考にしつつ、自分なりにあわせています。
私は彼岸前ぐらいから絽塩瀬の帯から塩瀬の帯へ、絽綴帯から綴帯へ移行させていきます。
季節に先駆けることを良しとする和の風習もあるのでしょうか、
「6月の単衣には絽の小物や帯を合わせても9月の単衣には袷のものをつかうものです！っ」と
断言される方もいらっしゃいます。どちらかというと従来の主流の考え方はこちらのようです。
それはそれで良いと思いますし、私もお茶会では社中のルールに従うことにしております。
結婚式は招かれる立場にもよりますが、周りの方に合わせます。
ですが、日常着に関しましてはあくまでも着心地とその日の日差しによって選んでいます。
「きものは暑くて着られないからお洋服で」「きもののルールは面倒だからお洋服で」
私の周辺のきもの好きの方々からも度々お聞きするお言葉…。
きものは単なる衣服なのに、日常でも明治以来の従来の考えやチェックだけが厳しい周りの
目線を気にしすぎて、きもの好きでありながら着ないという選択をしてしまうのは何とも勿体無い！
時代は刻一刻と移り気候も変わりつつあります。
ひとりでも多くの方がきものを着るようになられて、それぞれが今にあったきものの着方を
提唱していけるようになることを願っております。
染まりかけの紅葉の揚柳の単衣の小紋に金魚のアンティークの絽の帯をコーディネート。
ドレスコードは“名残惜しむ夏”のカジュアルな結婚披露パーティーでの装い。
このお気に入りの日傘を失くしてしまったのが悔やまれます(＞_＜)
次は草津・軽井沢レポのつづきをあげます('-^*)/
※【きものイベントカレンダー】についてのご意見くださった方々ありがとうございましたm(_ _ )m
たくさ～ん、ご意見、ご質問いただきました
ありがとうございますm(_ _ )mご質問にお答えします！【第3回】です。
まずは、おさらい
現在のきものの衣更えの習慣は、明治政府の定めた洋服(役人、軍人、警察官の制服)
の衣替えに倣ってつくられたものといわれています。
【きものの着用時期】
6月1日～30日、9月1日～30日◇単衣（裏地のないきもの、絽ちりめん、紗あわせ）
7月1日～8月31日◇薄物（麻、絽、紗、透ける織物）
10月1日～5月31日◇袷（裏地のついているきもの）
近年はクールビズの影響もあって、5月からの単衣、6月からの絽も推奨されています。
【9月のきものまわり】
半衿◇絽塩瀬、絽ちりめん
長襦袢◇絽、紋紗、麻、(私は東レの爽竹も)
帯◇単衣用、絽、絽綴、紗、紗紬、絽塩瀬、絽ちりめん、(私は彼岸中日以降は塩瀬、綴)
帯あげ◇絽、紗
帯〆◇冠組、観世撚り、夏向きレース組、(帯〆はデザインしだいで通年可だと思ってます)
◇参考文献◇美しいキモノ2012年夏号、きもの文化検定公式教本｢きものの基本｣
【質問①】
30℃を超える暑い日でも9月になったら単衣のきものを着ていますか？
【答】
その日の日差ししだいです。
秋めいた日差しでしたら多少暑くても単衣を着ますが、ここ数年は重陽の節句(9月9日)まで
日常着は薄物ののことが多いです。
重陽の節句後も、真夏日や湿度が高い日には透け感の少ない薄物を着ています。
その場合、文様と色あわせで極力秋らしくするようにしております。
中秋の名月からはどんなに暑くても単衣にしたいと思っておりましたが、昨年の残暑には
耐えられず、単衣に切り替わったのは、お彼岸の中日からでした。
ブログで確認しますと(ブログはコーディネート覚書としてとても役立ちます！)
一昨年は9月13日まで絽の小紋、14日の京都入りから単衣になっています。
昨年は9月4日に単衣に袖を通しましたが、その後残暑がぶり返し、22日まで絽や生紬を
着ていて23日から本塩沢の単衣になっています。
暑さ寒さは彼岸までとはよく言ったもので、近年は彼岸中日から急に涼しくなっています。
萩の絽の小紋に柘榴に小鳥のアンティークの紗の帯。
秋文様と同系色であわせてみました。 2010年9月3日京都上賀茂神社にて
ここからは、しりとりコーデ♪
秋草文様の絽の小紋にオレンジの紗の帯。真夏は帯あげ、帯〆は涼しげなブルー系で。
白地の絽の小紋は透け感があまり無いので、真夏～重陽の節句までよく着ています。
染まりかけの紅葉の揚柳の単衣小紋にオレンジの紗の帯。帯あげ、帯〆はオレンジ系で。
薄い揚柳の生地は絽からの変わり目に重宝します。 2010年9月14日京都大極殿栖園にて
【質問②】
9月の単衣に夏帯はあわせないと習ったのですが…？
【答】
着物業界でも意見が分かれるところのようですが、私は、現代事情に沿って広く討論されて
つくられたと思われる、きもの文化検定の公式教本と木村孝先生の監修による美しいキモノの
最新号を参考にしつつ、自分なりにあわせています。
私は彼岸前ぐらいから絽塩瀬の帯から塩瀬の帯へ、絽綴帯から綴帯へ移行させていきます。
季節に先駆けることを良しとする和の風習もあるのでしょうか、
「6月の単衣には絽の小物や帯を合わせても9月の単衣には袷のものをつかうものです！っ」と
断言される方もいらっしゃいます。どちらかというと従来の主流の考え方はこちらのようです。
それはそれで良いと思いますし、私もお茶会では社中のルールに従うことにしております。
結婚式は招かれる立場にもよりますが、周りの方に合わせます。
ですが、日常着に関しましてはあくまでも着心地とその日の日差しによって選んでいます。
「きものは暑くて着られないからお洋服で」「きもののルールは面倒だからお洋服で」
私の周辺のきもの好きの方々からも度々お聞きするお言葉…。
きものは単なる衣服なのに、日常でも明治以来の従来の考えやチェックだけが厳しい周りの
目線を気にしすぎて、きもの好きでありながら着ないという選択をしてしまうのは何とも勿体無い！
時代は刻一刻と移り気候も変わりつつあります。
ひとりでも多くの方がきものを着るようになられて、それぞれが今にあったきものの着方を
提唱していけるようになることを願っております。
染まりかけの紅葉の揚柳の単衣の小紋に金魚のアンティークの絽の帯をコーディネート。
ドレスコードは“名残惜しむ夏”のカジュアルな結婚披露パーティーでの装い。
このお気に入りの日傘を失くしてしまったのが悔やまれます(＞_＜)
次は草津・軽井沢レポのつづきをあげます('-^*)/
※【きものイベントカレンダー】についてのご意見くださった方々ありがとうございましたm(_ _ )m