朝の茶事の日は1日がとっても長いです。ちょっと得した気分♪

早朝5時半頃はまだ雨が降っていたので、露地で濡れることになるかな…と思って、帯は
こちらに変更しました。絽綴ならば雨に濡れても生地が縮む心配がありませんので。

観世水に花菖蒲と沢瀉の絽の小紋に、流水と花が絽綴地に刺繍された帯をコーディネート。
う~ん、白地のきものに黒地の帯は海苔巻きのようで、やはり今ひとつ…(_ _。)
白地のきものに反対色の黒地の帯をあわせるのは江戸好みの粋な着こなしになるので、
私には似合わないとわかってはいるのですが、時々チャレンジしてしまいます。で、撃沈汗
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
この帯の刺繍の花、春蘭のような花菖蒲のような…、よくわかりませんがつかいやすいです。
帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房のもの。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
バッグはかづら清老舗、晴雨兼用ぞうりは伊と忠、富士絹24本傘はHANWAY
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

朝6時からお茶事なの~っと言ったら、へ?(+_+)と驚かれましたが、朝の茶事は夏の朝
の涼しいうちに行われます。 
お茶に興味があります!という未経験の方で、お茶事に関してはあまりご存じない方も
いらっしゃると思いますので、覚書程度ですが少しご紹介させていただきます。

幸い雨はあがりました。こちらは用意されていた露地笠。雨の中、露地笠をつかった迎付けも
趣があって良いものですね。前日の正午の茶事のお写真をみせていただいて思いました。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
待合の掛け物、夏に相応しく“鵜飼” キリっと冷えたお水が清々しいキラキラ
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
腰掛待合から見る雨露に濡れたお庭が美しかったです。朝の空気には心も浄化されます。
蹲踞(つくばい)には蚊取り線香の心遣いも。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪
席入り後にご挨拶があり、まずは初炭から。風炉の茶事は懐石の後に初炭ですが、朝の茶事
では懐石の前に初炭があり、後炭は省略されますので初炭で風炉中拝見があります。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪
懐石をいただきます割り箸
はじめに、向付、飯椀、汁椀がでてきます。まずご飯をいただいて汁をいただきます。
青芋茎の赤だしの美味しかったこと!向付にはまだ箸をつけちゃいけません。
ご飯と汁をいただくとお酒がでてきます。このお酒がまた美味(〃∇〃)
スパークリングのにごり酒でした。獺祭という山口県の純米大吟醸発砲にごり酒だそうです。
普段飲めないのに何故かお茶事でいただくお酒は大好き(≧▽≦)
お酒をいただいてから向付に箸をつけます。←昔々知らずに恥をかいたことが…Y(>_<、)Y
朝の茶事の向付は生ものはないものが用意されます。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
朝の茶事では焼物が省略され、早くに青竹の箸を添えたご飯の鉢がでてきます。
笹の葉にしつらえられた枝豆ご飯。すごく良い香り!
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
椀物はじゅんさいと鱧。とてもいいお味でした~。冷酒にもあいます。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
蛸と南瓜の炊き合わせ。無花果の胡麻かけ。う~ん、朝から美味しすぎます。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
器も素敵なんです。箸洗いはサクランボと針しょうがビックリマーク
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
海のもの山のもの。鮑もとても柔らかくて美味ドキドキ
ご飯は一口残しておきます。←これも昔知らずに食べちゃった(x_x;)
そして最後にでてくる湯桶(ゆとう)の湯とご飯と香の物と一緒にいただきます。
懐紙で器を清めて、最後は皆さま一斉に箸を落とします。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
主菓子をいただき、中立。主菓子のご銘は水牡丹。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
銅鑼の合図で再び席入りします。
茶室を出ている間に席が改められます。床の掛け物からお花に。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
濃茶、続きお薄となります。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
幕末期の陶工、加藤春岱の刷毛目三島茶碗
先代の永楽善五郎の緑釉に上品な金彩の蜻蛉意匠のお茶碗
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
いつも素晴らしいお道具なのでウットリ~。眼福ですラブラブ
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
ご亭主の方のキリッとしたお点前もとても印象的でした。お茶美味しかったです!
皆さま大ベテランの方ばかりですので、私はただただ感嘆するばかり(ノ゚ο゚)ノ

お茶事が終わって寄付待合に戻ったところでパチリカメラ
朝入ったときと印象が違いませんか?と先生がおっしゃっていたのですが、確かに!
とてもいい小説を読んだ後のような満足感があって、開けて見えた気がしました。
きもの カンタービレ♪

先生のいきとどいたお心、そして空気感に少しでも近づきたいものです。
素晴らしい先生に出会えた自分はとても恵まれているのだなあと、しみじみ。

素晴らしい朝の茶事で迎えたこの夏はいい夏になりそうですビックリマーク

※記事写真は後ほど訂正追加するかもしれませんm(_ _ )m


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