スーパークール小千谷縮展 at ブリッジにいがた / 米琉にアンティーク帯&小千谷縮体験

このところ梅雨寒のお天気でしたが、今日はスッキリと晴れました

今日の都心はアスファルトの照り返しが眩しくて、夏の装いでも違和感なしです。

昨年の東日本大震災以来、各々の節電対策が提唱されていますが、
夏を快適に過ごす方法のひとつとしては、麻のきものを着ることです(^-^)/
日本人がきものを日常では着なくなってしまった戦後、きものにはTPOとは別に日常着にまで
着用ルールなるものができてしまい、それによると麻のきものは7月8月の盛夏となっています。

ですが江戸時代に綿が普及するまでは、布といえば麻布のことをいいました。
麻の中にも庶民が着るものから上布のような献上品まで、ピンからキリまでありますが、絹を
纏うことが許されたのは支配階級のみだったため、庶民の衣服は冬でも麻だったのです。

地球温暖化でさらに節電が求められる時代、気持ちよくサラッときものを纏いたいもの。
何よりも、麻は水に強く洗えるのです

←洗濯機でも洗えます！
梅雨の雨のとき、雨シミになることも蒸れを気にすることもなくなります＼(゜□゜)／
小千谷縮にはシボがあるためアイロンかけも不要。←苧麻の繊維は熱には弱いのでしてはいけない

そんなわけで、麻のきものをより良く知るために、日本橋三越前のブリッジにいがたで開催されている
『スーパークール小千谷縮展』へ

(～6月15日10時～19時、16日10時～16時まで)

この展示会、色んなところからご案内をいただいたのですが、しつこいぐらいに
｢きものの販売はございません！｣と書かれています(-。－；)
あくまでも小千谷の織物を、たくさんの方に知ってもらうのが目的の展示会とのこと。

日本きもの学会の塩沢・小千谷研修旅行でもお世話になった樋口隆司先生と

研修旅行のまとめリンクはこちら。←皆さまから好評で嬉しいです

小千谷縮をよりよく知ってもらうために、小千谷縮の試着体験コーナーがありますﾍ(ﾟ∀ﾟ*)ﾉ
男性用もあるので、男の方もぜひ

米琉の単衣紬にアンティークの絽の帯の装いで来場したのですが、今日の日差しと会場内の
麻織物の中では、どうにも暑苦しく感じてしまったので、体験コーナーを利用させていただきました

こうして比べると、小千谷縮は爽やかでいいですよね

　着心地も抜群でした

私は既にきもの姿なので、小千谷縮のきものと越後型の半巾帯だけお借りして自装しましたが、
洋服で行かれても体験できるように半襦袢や着つけ小物も用意されています。
着つけをしてくださる方が常駐していらっしゃいますのでご安心を

私も良い機会なので半巾帯は変わり結びをしてもらいましたヾ(＠^▽^＠)ﾉ

試着体験ルームは1人づつなので、『きものカンタービレ♪』でご紹介して反響が大きすぎ
たらどうしよう…(ﾟ＿ﾟi)と思わないでもないですが、←考えすぎ？
この試着体験は無料

なので、ぜひ小千谷縮の良さを体感してみてください(^_-)☆

すっかりこの小千谷縮が気に入った私。同じものが欲しかったのですがダメでした…。
販売会でないというだけでなく、私が選んだこの小千谷縮、今はこういった総柄の可愛らしい
絣のきものはほとんどつくられていないのです(＞_＜)　粋かモダンが主流。
昭和テイストが好きな私としては残念ですが、今回の展示会でも素敵なものたくさんありました