なかなか覚えられなかったのですが、ブログに書きだしたら覚えました(;^_^A

『ぬぬぬパナパナのぬぬ展』へサーチ(~6月4日まで、一部ワークショップは2日まで)

何だかホッコリする優しいネーミングだな~と思ったら、←覚えにくいけど(-。-;)汗
沖縄八重山地方の方言で、ぬぬぬ→布の、パナパナ→端々、ぬぬ→布のことなのだそう。

糸を紡ぎ染め織りあげる作家さんと、そのぬぬ(布)を纏う人のハシとハシをつなぎたいという
主宰者の想いが込められています。
きもの カンタービレ♪

会場は新宿御苑のほど近く、樹齢200年のケヤキの木が聳え立つ閑静な住宅街にある
一軒家のラ・ケヤキ。奇遇ですが昔こちらに住んでいた人を知っていますヽ(*'0'*)ツ

お誘いくださった西岡万紀さんとカメラ
京都でのきもの学や日本きもの学会での金沢研修旅行、小千谷研修旅行でご一緒させて
いただきました。
難問奇問ばかりで超難関だった1番はじめのきもの文化検定1級合格者のお1人です。
私は1回目は3点足らずで不合格だったのですが、実はこの苦~い経験が、本気で勉強する
キッカケとなり、趣味のひとつではありますが自分にとっての人生の転機となりましたビックリマーク

西岡さんは大学院では染織学を専攻され、大学などで染織実習の講師をされたご経験も。
現在は宝塚にて着付教室を主体にした和文化講座を開催する、『KimonoLessonすみれ庵』
を主宰されていらっしゃいます。
この展示会では、夏キモノを涼しく着る工夫と半巾帯の楽しみ方のレクチャーをご担当。
きもの カンタービレ♪
正面から見たときは八寸なのかと思ってたら、琉球絣の大城廣四郎工房さんの着尺地から
つくられた半巾帯でした。素敵~♪きものは本塩沢でしょうか?
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

会場には、八重山、奄美、和歌山、岐阜、千葉、東京の作家さん18人の作品が。
糸づくりからこだわったぬぬ(布)が並びます。
きもの カンタービレ♪

会場のロケーションが生かされた自然でありながらも、随所にこだわりがある室礼と思ったら
この青竹や苧麻は京都から持ってこられたものなのだそう。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

会場にいらっしゃった風体から只者じゃない!と思っていたのですが、この方が京都から
いらした造園技師の方。室礼もぬぬ(布)と一体化、自然光での展示はとてもよかったです合格
きもの カンタービレ♪

ぬぬぬパナパナの作家さんのぬぬ(布)を花緒にされた大坂の花緒作家の佐藤秀子さんの
布楽布楽源点のコーナー。
佐藤さんは、ご自分でアレンジされた対丈のきものに裂織の半巾帯の装い。
この帯、パウル・クレーのようで素敵でした。八寸帯でこんなの欲しい!
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
紅型の花緒やアンティークビロードの花緒も。時間がなくて断念しましたが購入しにいくかも。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

会場にいらした作家さんもそれぞれナチュラル系な素敵な装い。森ガールきもの版?
右の方は、奄美加計呂麻島の宮下利津子さん。帯は紙布からつくられたもの。
所々点々と黒く見えるのは昔の大黒帳に記載された墨だそうです。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

きものの着尺ではなかったのですが、私が気に入ったぬぬ(布)。
“うちくい”という八重山ではウエディングベールとしてもつかわれる布。
風呂敷と同じくモノを包むものだそうですが、深い想いが込められたぬぬ(布)のようです。
阿波藍、インド藍、ログウッド、マングローブ、茜で染められています。
きもの カンタービレ♪
千葉の白井仁さんの作品。インド藍と蓼藍、琉球藍での違いなど色々お話くださいました。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

最後に、この展示会を主宰されていらっしゃる浦令子さん。
八重山染織の伝道者でいらっしゃいます。
この展示会では、ワードローブの芭蕉布、上布の着心地体験のワークショップもされて
いらっしゃり、たくさんの方にぬぬ(布)の良さを伝えたい意気込みが感じられました。
きもの カンタービレ♪

新宿とは思えない、森の中でのぬぬ(布)を感じる展示会。
布は纏ってこそと思って見ちゃう私は、これが着尺だったらとか帯だったらとか思って見て
しまいますが、自然光の中で布の光沢と質感を見るだけでも癒されちゃうかもしれません。

この後はラ・ケヤキのすぐ近く四谷区民センターで催される、伶楽舎の雅楽コンサートへ音譜
別記事であげます。葵祭、京都の旅、力士、行司装束のまとめレポのあとにするかも(;^_^


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