衣紋道高倉流たかくら会東京道場で行われる季節の節句行事のひとつ、端午の節句
つづきです。

今回は気軽なお香席体験ということで、夏の組香のひとつ菖蒲香(あやめこう)を香道は
はじめての方々にも気軽に楽しんでいただこうという趣旨の元に行われました。

仙石先生は数々の名香をお持ちでいらっしゃり、先生主宰による“名香を楽しむサロン”にも
参加させていただいたことがあります。
「良いものを聞かなければ香も楽しくないでしょ」とよくおっしゃっていて、惜しげもなく素晴らしい
香木とお道具をだしてくださり素晴らしい贅沢をさせていただきました。~ヽ(゚◇゚ )ノ

席入り直前、仙石先生より香炉の扱い方のデモンストレーションのご指名を受けてしまい動揺汗

きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

菖蒲香(あやめこう)は、夏に行われる組香のひとつ。
証歌(組香のテーマとなる和歌)は

「五月雨の 沼の石垣 水こえて いづれか菖蒲(あやめ) 引きぞわづらふ」

平安末期の頃のこと、鳥羽院の女房の菖蒲前に源三位頼政は恋してしまいます。
頼政は菖蒲前に文を贈るもののなかなか返事はもらえず、そうこうしているうちに鳥羽院の
知るところになります。
鳥羽院は頼政の気持ちを試すため、菖蒲前に似ている女二人に同じ装束を着せて、
頼政に菖蒲前をあてるように申しつけます。
頼政は間違ってはたいへんなことになると、この歌を詠み鳥羽院に奉ると、鳥羽院はこれに
感じ入って菖蒲前を頼政に下賜するというお話から。

今回は想定外に人数が集まってしまったとのことと(何と50名以上)、はじめての方でも
楽しめるように、試香の菖蒲前を聞き、本香でこれと同じものはどれかを聞き当てる
という趣向で行われました。
試香は寸聞多羅(すもたら)。人数が多すぎて本香がまわってくる前に忘れてしまいそう汗
と心配だったのですが、本香もとても良く香っていて、はじめての方も聞き分けられた方が
たくさんいらっしゃいました。

きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

香炉がまわってくるまでの間には、端午の節句に相応しく、鎧甲冑のお話も。
冑と大鎧の名称、着装についてもレクチャーがございました。
この辺りも、どうしてそうなったのを掘り下げて勉強してみたいなあ。。。

きもの カンタービレ♪
1919年後楽園にて行われた日仏外国将校招待の催しにて下賜された冑のボンボニエール。
左上の硯箱は香淳皇后陛下よりご下賜されたものだそうです。

きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

香元をされた有職文化研究所の橋本さまとカメラ
何かとお世話になっておりますm(_ _ )m

きもの カンタービレ♪

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