丸の内アートサロンで定期的に開催されている『展覧会を語る』セミナーへメモ
きもの カンタービレ♪

三菱一号館美術館にて開催中の『KATAGAMI style』展。
学芸員の阿佐美淑子さんによるお話でした。
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前回の日本女子大学の馬渕先生のお話が19世紀後半、万国博覧会を機に巻き起こった
ジャポニズムの現象のお話が中心だったのですが、今回はそこから100年余りたった現在
も影響をあたえている型紙のお話でした。
前回の馬渕先生のセミナーの詳細はこちら

ルネ・ラリックやリバティ商会に与えた影響がわかりやすく展示されています。
※写真は阿佐美さんがこのセミナーのために撮られたもの
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アルフォンス・ミュシャやイギリスのリバティ社に与えた影響のお話。
ミュシャの特徴でもある曲線は乱菊の型紙の影響ではないかと、言われてみれば…。
リバティのテキスタイルにも型紙はたくさんつかわれています。
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サミュエル・ビング(ジークフリート・ビング)が発行した『芸術の日本』英語版、仏語版、独語版。
どれにもリヴァティ社の広告が入っているのだそう。
リバティプリントは陶磁器のミントンなどがシノワズリとしてつかっているものもありますが、
実は型紙の影響を受けているのかも。
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コモマン・モーザーの神託の花というテキスタイルは小菊の型紙にそっくり(ノ゚ο゚)ノ
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イギリスのカーペット製造会社のブリントンズ・カーペット社は800点もの型紙を収集していて
2007年にKATAGAMIという銘柄で製品化し今は国際的な大ヒット商品となっているのだそう。
日本でも空港や某ホテルのスィートルームなどでつかわれているそうです。
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その名がKATAGAMIという銘柄でつくられているブリントンズ社のカーペットのカタログ
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三菱一号館美術館の『KATAGAMI style』展は、4月23日より展示替えとなります。
この美術館の導線はちょっと苦手なのですが展示の仕方は面白いですビックリマーク

日本人がきものを着なくなってしまって随分と時が経っていますが、実は西洋文化と交わって
さまざまな形で息づいているというのは、きもの好きの方なら興味があると思います(o^-')b

今回のセミナーには、きものセミナーで度々お会いするブロガーさんやきものカンタービレ♪を
見てくださっているとメッセージをくださる方も何人かいらっしゃっていました(^-^)/


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