花散らしの雨が降り、満開の桜が散りはじめました桜

この季節はピンクの絨毯が至るところに敷詰められ空中を花びらが舞います。
桜は散る美しさも良いですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

唐草文様の藍大島紬は、今ではめずらしい割込絣で十字とT字の複雑な絣になっています。
れえすの花の燕の帯をコーディネート。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
傘はHANWAY、それにあわせた赤い傘の女の子のパッチワークのバッグはRADLEY。
雨コート入れは長艸敏明先生からいただいたサブバッグ、兎の印伝の花緒のぞうりは神田胡蝶。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪

2008年に「木版摺更紗」の重要無形文化財保持者(人間国宝)として認定を受けた、
鈴田滋人先生の作品展が行われている日本橋髙島屋さんへサーチ(~4月17日まで)
きもの カンタービレ♪

鈴田滋人先生の鍋島更紗は、あまり作家モノにはこだわらない私が、いつかは欲しい
と思っているきもの。←妄想に限りなく近い願望です(-。-;)
毎年行われる日本伝統工芸展で食い入るようにして見ております目 今年の作品も素敵でした~。
2009年銀座和光にて行われた展示会以来の充実した作品展ですビックリマーク

こちらは、今回の作品展のためのもの。
きもの カンタービレ♪
美しいキモノ2012年春号誌上ギャラリーより「水仙」 (c)Hearst Fujingaho

木版摺りと型紙捺染を併用する独特の染色方法で染められる和更紗のひとつ鍋島更紗。
鍋島更紗は豊臣秀吉による朝鮮出兵の折、鍋島直茂が連れ帰った工人の一人である、
高麗人の九山道清の創始によるものなのだそうです。←“鍋島更紗秘伝書”より
鍋島藩の庇護の下に発展しますが、明治になって消滅してしまいます。ですが、
昭和40年代になって鈴田滋人先生のお父さまである鈴田照次さんが復興し甦ります。
現在は重要無形文化財保持者に認定された鈴田滋人先生がお父さまの遺志をつぎ
研究を継続しつつ伝統的な技法は守り且つ新しい更紗の創作をされています。

木材を彫り模様の輪郭となる墨用の地型木版と色用の上型木版を作り、さらに色摺りのための
型紙を色の数だけ彫るという集中力と根気が必要な染色技法で、墨で模様の輪郭をとる版打ちは、
わずかなズレも許されないものなので、集中力を持続させながら1枚の着物につき2000~3000回
も正確に版を押す作業が繰り返すというもの。
分業ではなくこれらの工程一切を鈴田先生ひとりでこなすために、年に数枚しかつくることが
できないのだそうです。
お高いのも納得ですが、手が届かない…。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

先日放送された、テレビ朝日「徹子の部屋」テレビ
私は残念ながら見ることができませんでした。
きもの カンタービレ♪
黒柳徹子さんがお召しになっていらっしゃるのは、鈴田滋人先生が奥様のためにつくられた作品。
「間の空(あわいのそら)」という名がつけられています。帯は龍村美術織物のもの。

鍋島更紗はびっしりと空間なく埋め尽くされたものが多かったそうですが、この作品では空間が
みられます。トウダイグサ科の落葉高木である赤芽柏(アカメガシワ)の間に見える空を意識して
デザインされたものなのだそう。今の空間を意識した色面と線の対比の作品に至る原点ともなった
大切なきものなのだそうです。
※お話は髙島屋呉服部の方からお聞きいたしました。

こちらのきもの、もちろん非売品ですが今回の作品展の為に展示されています。
1991年 第26回西部工芸展にて正会員賞を受賞した作品。
きもの カンタービレ♪
このパネルの写真は特別に許可をいただいて撮影しています。

※今回の作品展は髙島屋さんが2年半をかけて準備し、鈴田先生の未公開の作品を
集められたものだそうで、作品の撮影許可はいただけませんでした。
(私がすべて買うなら話は別らしいですが…汗)←厳しいお言葉
日本橋のあとは、大坂、名古屋、横浜、京都、新宿と巡回することもあるのでしょう。
なので皆さま期間中にご自分の眼で見てくださいね('-^*)/

この後は、三菱一号館美術館で開催中の『KATAGAMI style』展へサーチ
夜は丸の内アートサロン主催による“KATAGAMIスタイル、もうひとつのジャポニズム”セミナーへメモ
こちらは、別記事であげます。


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