平成中村座の千秋楽へ中村屋
きもの カンタービレ♪

今回の中村勘九郎襲名披露公演、どうしても行きたい理由がありました。
それは、夜の演目で片岡十二集のひとつ「傾城反魂香 土佐将監閑居の場」が上演されるから。
片岡仁左衛門ファンでもあり、何よりこの演目に大津絵の小紋を着ていきたかったのですビックリマーク

通称「吃又(どもまた)」といわれるこの演目、吃音のために上手く話せない絵師の浮世又平と
その妻で又平の代弁役を務める妻おとくの夫婦愛のお話ですが、日本画壇の絵師が何人か
モデルとしてでてきます。話はフィクションで時代もモデルもハチャメチャに混同してますが
元は狩野派と土佐派の話からきているので、面白いです。

浮世又平のモデルは荒木村重(※荒木高麗を所有していた信長につかえ反逆した武将茶人のひとり)
の遺児の岩佐又兵衛(1578-1650)ですが、この芝居の中では土佐光起(1617-1691)の名を貰います。
ちなみに二人は全くの別人です。又平は大津絵を売りながら細々暮らしているという設定ですが、
岩佐又兵衛は浮世絵の祖とも大津絵の祖ともいわれます。
※浮世絵の祖は菱川師宣、大津絵は名もなき絵師の説もあります。
でもこの演目の影響なのか大津絵の始祖は土佐光起といわれることもあるようですね。
そして、この大津絵から藤娘の話にもつながっていきます。

大津絵とは、もとは信仰の一環として仏画として描かれたものですが後に東海道を旅する人々の
護符として東海道大津宿の名物となりました。大津絵十種が有名。藤娘と鬼の寒念仏
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志ま亀さんの大津絵文様小紋に葵と桐文様の縮緬の染め帯をコーディネート。
この帯は志ま亀さんのものではないのですが、志ま亀カラーにもあうと思います。
定番柄なこともありますが、量産されているらしく全く同じものをしていらした方を
今日もお見かけいたましたσ(^_^;) ちなみに私はネットショップでかなりお安く購入。
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松の絞りの帯あげ、帯〆も志ま亀、羽織紐は龍工房
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THE・志ま亀な装いでかなり目立っちゃいますが、歌舞伎鑑賞にはピッタリな装い。
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平成中村座にはクロークがないので、できるだけ荷物は少なめにビックリマーク


浅草散策、平成中村座の様子は別記事であげます('-^*)/


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