彼岸過ぎて急に春めいてきました>首都圏
花粉のピークなのか窓は閉まっているのに朝は泣きながら目が覚めます(>_<)
そろそろ浴衣が気になりだす季節ですね。←早い?

きもの文化講座(3月10日)

◎竺仙社長 小川文男さんによる「ゆかた考」のお話メモ

私の部屋着は竺仙さんの浴衣が多し。いつもお世話になっておりますm(_ _ )m
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
からし色の格子柄の絹紅梅、ちょっと新鮮です。夏きものとしても良いかもビックリマーク
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
竺仙さんは天保13年(1842年)に創業された170年の歴史ある老舗。
初代が仙之助さんというお名前で、背が低かったことで歌舞伎役者の市川左團次に“ちび仙”
とあだ名をつけられたことから、屋号が竺仙になったのだそう。
初代の仙之助は河竹黙阿弥とも親しかった粋人で、黙阿弥は竺仙のために『古代形新染浴衣』
を書き下ろして上演したのだそうです。 
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
竺仙の浴衣といったら藍染めが基本ですが、藍についてのお話もありました。
徳島のタデ科の阿波藍は、吉野川が氾濫を繰り返すことによって土壌が肥えて有機物が多い
藍の染料が取れるようになったのだそう。有機物の量で藍の染まり具合が変わってくるとのこと。
洪水が起こることがない現代、今の藍は昔のようには染まらないのだとか。
沖縄のキツネノマゴ科の琉球藍は染料としての純度が高いので、浸染でなく引き染ができるの
だそう。そういえば、藍型は引き染ですね。
インド藍は東インド会社によって世界にもたらされたそうですが、石炭のような形をしている
というお話もありました。

歌舞伎役者のオリジナルデザインや粋な凝った意匠も特徴
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
江戸小紋、文久小紋、そして紅型もあつかっていらっしゃいます。
小説の中や随筆にも竺仙の名がみられます。ファッション界での影響力が大きかったのですね。
戦後高輪の光輪閣で行われたイサムノグチのファッションショーでは対丈のきものをデザイン。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
植田いつ子先生のつくられたお洋服は竺仙さんの江戸小紋地がつかわれています。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
こちらは、文久小紋の型紙。
紗張りが無い頃に、1枚の型紙では彫ったら抜けてしまう細かい線や点をあらわすために
文様を分けて型を2枚つくりそれを寸分違わずに重ねて糊置きして染め文様を染めだす小紋です。
竹にふくら雀文様か雪輪に牡丹の文久小紋が欲しいと前々から思ってます(-_☆)
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

貴重な型紙も見せてくださいました。
左◇享保年間に彫られた型紙 / 右◇明治の中型(長板中形)の型紙
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
他にもこんな洒落たものがたくさん。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
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左◇万筋の型紙。糸が切れてしまっていてつかえなくなったもの
染めるのは丁寧にやっても30反が限界なのだそう。
右◇寸間、26本と19本の万筋の江戸小紋の反物
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

この日『竺仙のゆかた江戸の粋ー「粋ひとがら」を発信し続ける老舗ブランドの生き方』

という本を何冊か売ってくださるために持ってきてくださっていたのですが、
購入希望者続出で買えませんでした汗

ちなみにAmazonで購入できました('-^*)/↓
竺仙のゆかた江戸の粋―「粋ひとがら」を発信し続ける老舗ブランドの生き方


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