即日UPを基本としている『きものカンタービレ♪』ですが、内容が濃いイベントやセミナーが
つづいていたこともあり、レポートが追いつかずスミマセン(_ _。)![汗](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
きもの文化講座(3月4日)のレポです。
※撮影及び『きものカンタービレ♪』への掲載を主催者、講師の先生よりいただいております。
◎富田染工芸の富田篤先生による「江戸小紋と着物のお誂え」のお話![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)
表題よりも広い範囲で東京染小紋のお話をじっくりとしてくださいました。わかりやすかったです!
大正3年(1914年)創業の東京染小紋の老舗、富田染工芸の5代目の富田篤先生と![カメラ](https://emoji.ameba.jp/img/user/nw/nwn-nwn/830367.gif)
以前にNHK文化センター×美しいキモノのでの悉皆セミナーでも講師としていらしてましたが、
話がとにかくお上手です。
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/17/wingofkimera/35/32/j/o0221029411863389245.jpg?caw=800)
わかりにくいと思っていたことを、富田篤先生と東京手描き友禅師の岩間奨先生(後ほど登場)
のお話から抜粋してまとめさせていただきます![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)
東京の染めの世界ではよく「手描きさん」「小紋さん」という言葉がでてきます。
「手描きさん」というのは型紙をつかわない手描き友禅のことで、東京友禅、東京染友禅、江戸友禅とも
言われます。組合は「東京都工芸染色協同組合」。※あえて組合に入らない方もいらっしゃるそうです。
「東京手描友禅コンクール・染芸展」を主催しているところです。
※東京手描友禅については後日、岩間奨先生のきもの文化講座のレポで詳しく書きます。
「小紋さん」というのは主に型紙をつかって染めるものが中心ですが、組合は「東京都染色工業協同組合」
こちらには3つの部門があります。
①型染を中心に行う、小紋部(東京染小紋(江戸小紋)・江戸更紗・誂染め)
②無地染めを行う浸染部(東京無地染・色見本「満開」の発行)
③染物の色を抜く、練抜部です。
※東京都染色工業協同組合HPから抜粋させていただきました
この2つの組合名が紛らわしすぎて、いつも混乱しちゃうのです(@_@)
今回は、東京都染色工業協同組合さんが扱う部門である、東京染小紋とお誂えのお話でした。
東京染小紋は東京で染められている型染め小紋の総称で、江戸小紋、東京おしゃれ小紋が代表的。
写し糊(色糊)をつかって染められるのが特徴です。
江戸小紋は一色染めですが、東京おしゃれ小紋は色数は抑え目ですが多色染め。
同じ技法であっても東京以外で染められているものは東京染小紋とはいえないそうです。
まずは江戸小紋のルーツのお話から。
武士の裃が起源であり、紋をつけることで準礼装にもなる小紋。
江戸時代は各藩の文様つけが定められていたので、そのお留柄が御定め小紋となり、
御定め小紋の例) 加賀藩前田の菊菱、佐賀藩鍋島の胡麻、肥後藩細川の梅鉢、
江戸中期から町人の間で流行った、御定め柄でない遊び心のあるものがいわれ小紋となりました。
江戸小紋は小宮康助先生が重要無形文化財保持者に認定されるた昭和30年(1955年)に、
他の小紋と区別されるためにつけられた名称です。
講義の後には貴重な江戸時代から伝わる型紙も見せていただきました。
型紙は明治の頃から12万種ぐらい保存してあるのだそう。
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/21/wingofkimera/cd/99/j/o0220016611863944123.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/57/df/j/o0220016511864141757.jpg?caw=800)
こちらは、一昔前に流行した大柄の小紋の型紙。私はこういった大柄の文様つけ大好きです![ラブラブ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
なので江戸小紋よりも越後型の小紋や長板中形を購入することが多くなります。
今ではこういう型紙で染められる小紋は少なくなってしまったのでしょうね…。
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/b9/e2/j/o0220016511864120636.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/f3/46/j/o0220016611864120666.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/aa/d4/j/o0220016611864120634.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/76/17/j/o0220016511864120635.jpg?caw=800)
東京染小紋の大ブームは昭和28年~35年頃、その頃は舶来好みでモダンで大柄な小紋が流行った
のだそうです。(当時は東京染小紋の染屋さんは80社以上、現在は20数社)
後に東京おしゃれ小紋は江戸小紋に近いおしゃれで粋でシックなものになっていきます。
ちなみに富田篤先生のお婆さまは、富田和歌さん。
宇野千代先生のものをつくっておられた東京おしゃれ小紋の有名な作家さんなのだそうです。
東京染小紋でつかわれる色糊(写し糊)は明治にドイツで生れた化学染料からつくられ
京都で創案されたものです。※岡重さんのお話のときにもチラッと触れてます
富田染工芸さんでは、13色の色壷で色をあわせ、1色つくるのに5~10回、100分かかるのだそう。
糊は、もち糊、米ぬか、保湿のために塩をつかい配合は時々によって調整するというお話もありました。
左◇60枚の型紙をつかって安芸の宮島を表した切り張り小紋
右◇江戸更紗の訪問着
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/17/wingofkimera/d6/47/j/o0221029411863389247.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/17/wingofkimera/35/36/j/o0221029411863389246.jpg?caw=800)
左◇型紙で染め付けた江戸茶屋辻の小紋
右◇極万筋を最初に色づけして虹色に色分けしよろけ縞に小花を浮き上がらせた小紋
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/21/wingofkimera/6a/8e/j/o0220029411864107955.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/21/wingofkimera/f2/47/j/o0219029411864107899.jpg?caw=800)
江戸更紗は東京染小紋とは異なり、型紙をのせ型摺りの工程で染められます。
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/17/wingofkimera/b1/a7/j/o0220016511863400254.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/17/wingofkimera/d5/ad/j/o0220016511863400255.jpg?caw=800)
富田染工芸さんでつくられているおしゃれな襦袢地もみせていただきました。
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/0b/b8/j/o0220016511864206899.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/dd/1a/j/o0220016511864176405.jpg?caw=800)
この後は、江戸小紋の形彫師の先生の講義でした。
東京染小紋と江戸小紋、そして型紙のお話と、とてもわかりやすい流れでした。
![きもの カンタービレ♪ Facebookページ](https://stat.ameba.jp/user_images/20131014/19/wingofkimera/c9/1e/p/t01820058_0182005812716080086.png?caw=800)
つづいていたこともあり、レポートが追いつかずスミマセン(_ _。)
![汗](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
きもの文化講座(3月4日)のレポです。
※撮影及び『きものカンタービレ♪』への掲載を主催者、講師の先生よりいただいております。
◎富田染工芸の富田篤先生による「江戸小紋と着物のお誂え」のお話
![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)
表題よりも広い範囲で東京染小紋のお話をじっくりとしてくださいました。わかりやすかったです!
大正3年(1914年)創業の東京染小紋の老舗、富田染工芸の5代目の富田篤先生と
![カメラ](https://emoji.ameba.jp/img/user/nw/nwn-nwn/830367.gif)
以前にNHK文化センター×美しいキモノのでの悉皆セミナーでも講師としていらしてましたが、
話がとにかくお上手です。
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/17/wingofkimera/35/32/j/o0221029411863389245.jpg?caw=800)
わかりにくいと思っていたことを、富田篤先生と東京手描き友禅師の岩間奨先生(後ほど登場)
のお話から抜粋してまとめさせていただきます
![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)
東京の染めの世界ではよく「手描きさん」「小紋さん」という言葉がでてきます。
「手描きさん」というのは型紙をつかわない手描き友禅のことで、東京友禅、東京染友禅、江戸友禅とも
言われます。組合は「東京都工芸染色協同組合」。※あえて組合に入らない方もいらっしゃるそうです。
「東京手描友禅コンクール・染芸展」を主催しているところです。
※東京手描友禅については後日、岩間奨先生のきもの文化講座のレポで詳しく書きます。
「小紋さん」というのは主に型紙をつかって染めるものが中心ですが、組合は「東京都染色工業協同組合」
こちらには3つの部門があります。
①型染を中心に行う、小紋部(東京染小紋(江戸小紋)・江戸更紗・誂染め)
②無地染めを行う浸染部(東京無地染・色見本「満開」の発行)
③染物の色を抜く、練抜部です。
※東京都染色工業協同組合HPから抜粋させていただきました
この2つの組合名が紛らわしすぎて、いつも混乱しちゃうのです(@_@)
今回は、東京都染色工業協同組合さんが扱う部門である、東京染小紋とお誂えのお話でした。
東京染小紋は東京で染められている型染め小紋の総称で、江戸小紋、東京おしゃれ小紋が代表的。
写し糊(色糊)をつかって染められるのが特徴です。
江戸小紋は一色染めですが、東京おしゃれ小紋は色数は抑え目ですが多色染め。
同じ技法であっても東京以外で染められているものは東京染小紋とはいえないそうです。
まずは江戸小紋のルーツのお話から。
武士の裃が起源であり、紋をつけることで準礼装にもなる小紋。
江戸時代は各藩の文様つけが定められていたので、そのお留柄が御定め小紋となり、
御定め小紋の例) 加賀藩前田の菊菱、佐賀藩鍋島の胡麻、肥後藩細川の梅鉢、
江戸中期から町人の間で流行った、御定め柄でない遊び心のあるものがいわれ小紋となりました。
江戸小紋は小宮康助先生が重要無形文化財保持者に認定されるた昭和30年(1955年)に、
他の小紋と区別されるためにつけられた名称です。
講義の後には貴重な江戸時代から伝わる型紙も見せていただきました。
型紙は明治の頃から12万種ぐらい保存してあるのだそう。
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/21/wingofkimera/cd/99/j/o0220016611863944123.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/57/df/j/o0220016511864141757.jpg?caw=800)
こちらは、一昔前に流行した大柄の小紋の型紙。私はこういった大柄の文様つけ大好きです
![ラブラブ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
なので江戸小紋よりも越後型の小紋や長板中形を購入することが多くなります。
今ではこういう型紙で染められる小紋は少なくなってしまったのでしょうね…。
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/b9/e2/j/o0220016511864120636.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/f3/46/j/o0220016611864120666.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/aa/d4/j/o0220016611864120634.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/76/17/j/o0220016511864120635.jpg?caw=800)
東京染小紋の大ブームは昭和28年~35年頃、その頃は舶来好みでモダンで大柄な小紋が流行った
のだそうです。(当時は東京染小紋の染屋さんは80社以上、現在は20数社)
後に東京おしゃれ小紋は江戸小紋に近いおしゃれで粋でシックなものになっていきます。
ちなみに富田篤先生のお婆さまは、富田和歌さん。
宇野千代先生のものをつくっておられた東京おしゃれ小紋の有名な作家さんなのだそうです。
東京染小紋でつかわれる色糊(写し糊)は明治にドイツで生れた化学染料からつくられ
京都で創案されたものです。※岡重さんのお話のときにもチラッと触れてます
富田染工芸さんでは、13色の色壷で色をあわせ、1色つくるのに5~10回、100分かかるのだそう。
糊は、もち糊、米ぬか、保湿のために塩をつかい配合は時々によって調整するというお話もありました。
左◇60枚の型紙をつかって安芸の宮島を表した切り張り小紋
右◇江戸更紗の訪問着
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/17/wingofkimera/d6/47/j/o0221029411863389247.jpg?caw=800)
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左◇型紙で染め付けた江戸茶屋辻の小紋
右◇極万筋を最初に色づけして虹色に色分けしよろけ縞に小花を浮き上がらせた小紋
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/21/wingofkimera/6a/8e/j/o0220029411864107955.jpg?caw=800)
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江戸更紗は東京染小紋とは異なり、型紙をのせ型摺りの工程で染められます。
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/17/wingofkimera/b1/a7/j/o0220016511863400254.jpg?caw=800)
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富田染工芸さんでつくられているおしゃれな襦袢地もみせていただきました。
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/0b/b8/j/o0220016511864206899.jpg?caw=800)
![きもの カンタービレ♪](https://stat.ameba.jp/user_images/20120320/22/wingofkimera/dd/1a/j/o0220016511864176405.jpg?caw=800)
この後は、江戸小紋の形彫師の先生の講義でした。
東京染小紋と江戸小紋、そして型紙のお話と、とてもわかりやすい流れでした。
![きもの カンタービレ♪ Facebookページ](https://stat.ameba.jp/user_images/20131014/19/wingofkimera/c9/1e/p/t01820058_0182005812716080086.png?caw=800)