真朱の夜明け 講演会の後は名家の逸品の鑑賞目
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長い歴史の中、戦乱の世をくぐりぬけ代々受け継がれてきた逸品が
テーマに合わせて毎年この季節にホテルオークラにて公開されます。

3回目となる今年のテーマは“真朱(まそほ)”
会場内和紙作家の堀木エリ子さんによる朱の色をテーマに創作和紙をつかった
天井の高い会場の空間演出はとても洒落ていました。
各家に分けられたブースもとても見やすい構成合格
※展示会場内の撮影許可はいただいておりませんので写真はありません。
是非、ご自分の眼でみてください。おすすめですビックリマーク(~2月26日まで)

赤色には誕生と再生のエネルギーがあるというお話がありましたが、赤にちなんだ
名品の数々からは明日へのパワーのようなものを感じました。

今回出展された名家は、御摂家筆頭の御家柄である近衛家、御三家の水戸徳川家、
鎌倉時代からつづく武家の伊達家、能楽の観世家、志野流香道御家元の蜂谷家、
千家十職の京焼の永楽家、そして、京友禅老舗の千總西村家です。

印象に残ったのは、近衛家所蔵の明代の官服裂の紅地雲龍文様、
水戸徳川家の徳川斉昭の孫にあたる相馬邦子さまの雲取りに菊と御所車の打掛、
徳川斉昭の追烏狩旗の黒地に赤の丸は強烈ながら深い色。麻かな?
千總14代夫人の御簾に扇文様振袖は、絞りの御簾に刺繍の扇、中に手描き友禅という
千總ならではの素晴らしい名品キラキラ14代夫人のお写真も展示されていましたがお美しい方でした。
志野流の蜂谷家からは、朱の香道具に“朱の玉垣”の銘をもつ香木も。
朱の香とはどんなものなのでしょうか。聞いてみたいです:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
伊達政宗が名香“芝舟”を贈ったさい取り成しを頼んだ書状もありじーっと見てしまいました。
この芝舟の香にまつわる話は、有職文化研究所での名香を楽しむサロンで書いてます。

会場内にはCafe真朱という喫茶処があります。
真っ赤なローズヒップティーと真っ赤なチーズケーキをいただけますコーヒー
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会場を後に帰ろうとしたところで、吉岡先生とお会いすることができました。
先生とお話していたところ、すーっと木村孝先生がいらっしゃいました。←偶然です(ノ゚ο゚)ノ

吉岡先生のお召し物は、先生が染められたもの。生地が何なのかお聴きしそびれてしまって
残念。柿渋染でしょうか。きれいな茶系の色でのコーディネートです。

木村孝先生は鈍色に光琳松の描かれた訪問着に名物裂文様の帯。
道行は濃紺色でした。落ち着いた色ながらも濃く深くキレイな色をお召しでいらっしゃいます。

茜染のきものを褒めていただきました(≧▽≦)
茹で上がった海老ともいわれましたが、お気に入りです。
もう一枚茜染欲しいなあっと思う今日この頃…。
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12階では、森口邦彦さんや喜多川俵二さんの作品が展示されていました。
喜多川俵二さんの夏の小袿、キレイでした。
江里佐代子さんの截金にもうっとりドキドキ
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