梅の花が咲き始めました白梅
厳寒の中、百花に先駆け香り高く咲く梅の花は、中国では逆境に耐える人生の歩み方の
理想とされ、歳寒三友のひとつとされました。
歳寒三友とは、冬でも緑を絶やさない常盤の緑の松、寒中でもまっすぐ伸びる竹、
早春に他に先駆け咲く梅の三種のことです。これが転じて松竹梅となります。
梅の花の開花時季はながく、お正月から梅の名所である偕楽園の梅が満開を迎える
3月くらいまで。なので、きものの柄としては2月いっぱいまで着ることができます。

千總の梅文様の小紋に龍村美術織物の鳳凰丸紋の織なごや帯をコーディネート。
帯あげ、帯〆、バッグも赤、白、金で揃えました。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
木村孝先生によりますと、これくらい格の高い文様の織なごや帯は付けさげや軽い訪問着
にもあわせて良いそうです。帯あげはゑり萬、帯〆は道明の胡蝶。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
雪の結晶の織りだされたバッグはかづら清老舗、ぞうりは神田胡蝶
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
ホテルニューオータニへホテル
明後日(もう明日ですね)のパーティーで着用する色留袖と袋帯を美容室へ届けました。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
皇室の方も列席される『衣文はじめの儀』なので、ヘアと着つけはプロにお任せすることに。
着つけ教室に通っていない私としては、プロの方にお願いすることはとっても勉強になります。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
お庭が一望できるガーデンラウンジでお茶コーヒー
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
トゥールダルジャンにはヴァレンタイン用ギフトのチョコレートがありました。これ良いかもひらめき電球
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
四谷区民ホールにて行われた伶楽舎の雅楽演奏会へ音譜
きもの カンタービレ♪
伶楽舎は雅楽の合奏研究を目的として、雅楽の古典楽曲だけでなく、廃絶曲の復曲や
正倉院楽器の復元演奏、現代作品の演奏にも力を入れ、雅楽の理解と普及のために
国内外で幅広い活動を展開している雅楽演奏グループです。
雅楽器の旋律の雅やかさと演奏者の美しい装束は古の世界に誘ってくれます。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
今回の演奏会は時空を超えた旅がテーマ。
伶楽舎の主宰である芝祐靖氏の作品演奏会です。
芝祐靖氏は奈良の伶人の家に生をうけ、宮内庁楽部楽生科を卒業。
作曲は23歳の時に今上天皇のご成婚の祝典曲、雅楽、舞楽、オーケストラの楽曲のうち、
オーケストラの作曲を宮内庁楽部の先輩から押しつけられた(-。-;)のが最初だそうです。
こんなエピソードもお話くださいました。

第一部は天平勝宝3年の秋、東大寺大仏開眼供養に披露される伎楽の練習を垣間見る
という趣向の演奏からはじまります。これが面白かったです!
笛、細腰鼓、銅鑼、銅拍子による、『伎楽』
驚いたのは、伶楽舎さんといえば狩衣姿での演奏の印象が強いのですが、天平の時代
を想わせる、衣褌系のスタイルでした。伎楽の雰囲気が上手くアレンジされています。
足元は一見すると無地の襪に見えましたが、靴裏はゴムのようでしたのでズックだと思います。
舞台は斑鳩へ移動、白鳳時代の楽器の余韻をテーマにした曲、『斑鳩の風』
箜篌(くご)と竽(う)による演奏。こちらは時代は関係なく曲の雰囲気にあった洒落た装い。
箜篌(くご)は、アッシリアが起源といわれている羽の形をしたハープのような竪琴。
竽(う)は、笙よりも1オクターブ低い音域の楽器で一時断絶しましたが戦後復元されました。
そして、雅楽五重奏曲の『二つの面』は笙、篳篥、龍笛、琵琶、筝による演奏。
雅楽では珍しく半音階、全音音階の音移行が多く用いられた曲です。
何とも不思議な旋律でしたが、心地よい音色でした。
箜篌(くご)の奏者の方、カッコイイ方でした!

第二部は、紀元前の中国、漢の時代。
王昭君の物語からつくられた、『呼韓邪單于~王昭君悲話~』
呼韓邪單于とは、中国4大美人のひとり王昭君の夫となった匈奴の王のこと。
王昭君の物語とは、
絶世の美女である王昭君は似顔絵師に賄賂を贈らなかったばかりに醜く描かれてしまい、
漢の元帝から匈奴へ貢物として贈られてしまいます。(王の妻としてですが)
夫となった呼韓邪單于とは相思相愛の仲になりますが、夫の死後は匈奴の習慣によりその息子に
嫁ぐことになり、望郷の念にかられ自ら命を落とすことから悲劇として語り継がれています。
伶楽舎らしい平安装束の狩衣で演奏されました。
この曲は組曲になっていて、雅楽にしては珍しく歌い手がいます。
王昭君役の歌い手の方は何処となく漢を連想させるような装いのドレスで演出されていました。
雅楽の旋律にのって歌われた詩情溢れる歌は雅楽らしくはないですが、ドラマティックで新鮮音譜

とっても優雅なひとときを過ごすことができました~(〃∇〃)

※いただいたプログラムを参照しつつ記事を書かせていただいております。