昨日のつづき。

日本橋三越の呉服売り場に立ち寄ると、東京友禅作家の生駒暉夫先生の展示会が
開催されていました。(~1月6日)
先生の作品は、日本伝統工芸展で素晴らしい作品をウットリドキドキと見せていただいておりますが、
ちょうどこの日が最終日で先生が会場にいらっしゃり、光栄なことに直接色々お話をお伺いする
ことができましたヾ(@°▽°@)ノ
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
東京友禅は渋く抑え目の色調と粋でモダンな意匠が特徴ですが、生駒先生の作品には
大胆ながらも繊細で加えてユーモアがあるものがたくさんあります。

シリーズ化されている擬人化した虫たちの意匠。下絵もみせていただきました。
虫が大の苦手の私でも、可愛い~っラブラブっと手にとってしまう愛らしさ。
カウンターバーで飲んだり携帯を見ていたり、何ともユーモラスです。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
演奏会をしたり葉っぱの上で酒盛りをしたり楽しそう。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
私がとくに気に入ったのはこちら。
緯糸に野蚕の栗繭の糸がつかわれ素朴な風合いをだした生地に、やさしい色あいで
春の草花が描かれ、ウサギが縫いで現された帯です。
アレとコレとああ、このきものにも合いそうと妄想を膨らませました(^▽^;)
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
訪問着もあります。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
東京友禅はシックな色で粋な印象が強いのですが、作家の先生によって色々です。
京友禅や加賀友禅と比べると型にはまっていない自由な作風のものが多いでしょうか。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪

この日の私の装い。
志ま亀さんの宝尽くし小紋に正月飾りの織なごや帯をコーディネート。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
帯あげは龍工房さんのもの、帯〆は志ま亀さんのものです。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
ヴァニティバッグは大学時代大好きだったセリーヌのもの。
所謂ブランド物の革のバッグは重たいのであまりつかうことがなくなってしまったので、
かなり処分したのですが、きものに合わせられそうなものだけは残しました。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪

今日(昨日になってしまいましたが…)1月7日は人日の節句。
もともとは中国でのこの日に7種類の野菜をいれた羹(あつもの)を食べ無病息災を祈る習慣が
伝来したものですが、宮中行事にもある年のはじめに若草を摘んで新しい生命力を授かろう
とする若草摘みの習慣と結びついて七草粥となりました。
枕草子には6日若草摘みをした記述があることから、平安時代には6日若草摘みをし7日に
食されていたようです。
江戸時代には人日の節句として五節句のひとつとなり一般に定着するようになりました。

我が家も7日は七草粥を食べました。春の七草セット便利ですね。
そのままだとちょっと泥臭いので焼きあごだしで出汁をとってつくります。
こまかく刻みすぎないのも美味しく食べるコツ。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
芹(せり)、薺(なずな・ペンペングサ)、御形(ごぎょう・ハハコグサ)、繁縷(はこべら・ハコベ)、
仏の座(ほとけのざ・タビラコ)・菘(すずな・蕪)、蘿蔔(すずしろ・大根)の7つ。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
さあ、今日は超過密ハードスケジュール。
無事にこなせるかしら…。