有職文化研究所での競馬香の後、猛ダッシュでNHK文化センターへ急ぐ

美しいキモノの誌上でおなじみの先生方に学ぶコラボ講座
木村孝先生の『きもののセンスを磨く』を受講メモ

木村孝先生の装いは、先日の『和の美をはぐくむ会』の時と同じ、同系色の濃色糸の
縫い紋が入った牡丹唐草の地紋が浮き立った綺麗な白緑色のふくれ織の西陣御召。
緯糸は部分部分で同系色でありながら違う色のものが入っている凝ったきものです。
この日の講座の中でも、こういったきものには調和する色糸の一つ紋の縫い紋をつけると
汎用性があっていいとおっしゃっていました。
帯はパーティーでは重厚感ある袋帯でしたが、講座では洒落た帯をあわせていらっしゃいました。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
以下、孝先生のお話から抜粋φ(.. )

●色には言葉がある。色の表現は人の気持ちに訴える。
(不祝儀の時にはやはり赤系のものは避けましょうというお話から)

●衣服は生き物。自分を表現する言葉と考えると時代遅れでないほうが良い。
(古い時代のものには素晴らしいものがあるけれど、着るものと考えると、古い時代のもの
をそのまま着て銀座を歩くのは違うと思うというお話から)

●小物(帯あげ、帯〆)には良い色を持ってくる。
(洋服でいうところの宝石と同じですよというお話から)

●装いとは相手に対する敬意。
※この話に関連して、能鑑賞での装いのお話がありました
(芝居と違って能はその役者にとって一生に一度の役だったりすることが多い。
芝居の公演は長い期間かかっているものですが、能舞台は一回きりというお話から)
●能舞台の鑑賞は役者に敬意を表して紋付でも良い

●紬、御召は裏返して仕立て直すとパリッと新しく着ることができる。
(柔らかもの、友禅などは洗い張りしても裏返して仕立て直すことができない)

●女の衣服は文化を表現する。その国の民族衣装を女性がキレイに着ている国は幸せ。
(ソ連に行かれた時に、女の人の装いでこの国の崩壊を感じたというお話から)

先日ハースト婦人画報社から発売された『きものおしゃれ塾』をテキストをつかっての
色のお話も盛りだくさんでありました。なんと会場では売切れ…( ̄□ ̄;)!!

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木村孝のきものおしゃれ塾

きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
(c)Hearst Fujingaho ISBN978-4-573-00205-8 

「表現するにはベージュとかピンクとかのほうがわかりやすいのだけど、色の名前(和の色名)が良いと
その色のものを持っていてもとても楽しい」と先生がおっしゃっていて、確かにー♪っと同意。

四季での色のつかい方、若い頃の赤色系のものにはグレーを目引き染すると良いなどといった
具体的なお話もありました。

先生をお見送りした後、講座の余韻に浸りつつ講座で一緒になった方々とお茶することにラブラブ
TORAYAカフェには講座後の方々でいっぱい。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

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