きもの生活をしておりますので、日常きものの着つけや脱いだ後の片付けの手早さには
自信がありますが、美しくキレイに着るということに関してはまだまだです…(゚ー゚;

日常を過ごすきものの着つけは、腰紐1本伊達締め1本で着崩れてもすぐに手直しができるよう
おはしよりも織り込まない楽々着つけ、お出掛けには腰紐1本伊達締め2本(1本は襦袢に)で
おはしよりは織りあげてスッキリと見せつつ、どちらも補正はしっかりと、コーリンベルトや
クリップなど着つけの器具の類は一切つかわないようにしています。

礼装や紋付で二重太鼓の袋帯をするようなセミフォーマルのパーティーでの装いは、
できるだけヘアと着つけをプロの方にしていただくことに。(器具は一切使わずでお願いします)
時間や金銭的なことを考えると自分でしたほうがいいのですが、ここぞ!っというときの会には、
できるだけキレイにしていたいですし、着つけの勉強にもなるのでお願いすることにしております。

今回はホテルニューオータニ内の美容室にお願いしました。
いつもは今風の夜会巻が多いのですが、アンティークな雰囲気の髪型に。
かんざしは、かづら清老舗のもの。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
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パーティーは学士会館なのに、何故ニューオータニ内の美容室にしたのかといいますと、
パーティーの前に撮影してもらうにあたって、撮影は自然光の下で、という夫のこだわりからカメラ
お天気が良い日は日が当たりすぎると顔に影ができたり、きものの色がとんでしまうので、
常緑樹林があって日中に木陰ができるところがあるのがポイントひらめき電球なのだそう。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
ニューオータニの庭園は築城の名手と謳われた加藤清正公の江戸下屋敷があったところで、
今でもその名残の石灯籠や樹木が残っています。
後に井伊家の中屋敷に、その後伏見宮家の邸宅になり、戦後にホテルニューオータニの創業者
である大谷米太郎氏によって買い取られ改修整備され今に至ります。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
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薄珊瑚色から裾に向かっていくほどに鶸萌葱色になっていき緞子特有の光沢のある地に
橙の実と花が描かれ所々を立体的にみせるよう刺繍された贅沢な訪問着。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
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緞子の光沢とこの衿元周りの薄珊瑚色は若いうちでないとむずかしい…(_ _。)
お気に入りの訪問着ですが、そろそろ着収め感が漂ってきているので、できるだけ着用する
ようにしています。
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松皮菱に丸紋の佐賀錦の袋帯をコーディネート。
この袋帯は硬くて結びにくく、着つけの方でも二人がかりで締めてくださいました。
帯あげ、帯〆は乳白色×薄桃色の同系色で、多色づかいを避けました。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
同じ意匠のきものを見たことがあるので、基となった日本画があるのだと思うのですが、
未だわからず。
橙なのか写実的な橘なのか定かではありませんが、橘は蜜柑の古名であり、不老不死の
理想郷である常世の国に自生しているといわれています。
吉祥文様のほとんどが中国から伝わってきていますが、橘は日本で生れた吉祥文様です。
※ちなみに中国から伝わった吉祥文様の果実の代表例は桃。
常世の国の橘は、蕾と花、果実が同時になるとされているので、この意匠はリアルな橘と
いうことなのでしょうか。橙は代々と子孫繁栄を表す吉祥文様ですので、どちらでも合格
きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪
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華文のみその袋は銀座くのやさんのもの、12段グラデーションの草履は四谷・三栄さんのもの
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蜜柑色の道行は、ワードローブのどの訪問着にもあうのでとっても重宝しています♪
この訪問着と道行のコーディネートがいちばん自分らしい気がして好きです。
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パーティーまでの時間、お庭が見渡せるラウンジにてゆったりとコーヒー
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