きもの学一般公開講座『大島紬～それは島人の結いの絆～』in早稲田大学

きもの学の一般公開講座を受講しに早稲田大学へ

大島紬の本場、奄美大島龍郷町にある夢おりの郷の安永香織さんのお話です。
講義には、きもの文化検定やきものセミナーでよくお会いする方がたくさんいらしてました。
お声掛けしてくださった方々ありがとうございます☆-( ^-ﾟ)v

安永さんの装いは、8分音符やト音記号が織りだされているモダンで可愛らしい大島紬。

半衿にも♪がたくさん、帯はひびのこづえさんデザインの楽器柄。
大島紬にもこんな着こなしがあるのですねぇ～(ﾉﾟοﾟ)ﾉ

奄美大島の郷土愛に溢れていらっしゃる講義でした。今までのきもの学では異色のタイプ。
●奄美大島の風土、歴史、文化について

●奄美大島の言葉について
｢ハゲェ～キョラムンさん｣は｢あら、スゴイ美人さん｣となるそうです。

●大島紬について
大島紬も技法によっては色々あります。本場大島紬の定義は、細かく分けると５つ
①絹100％であること(紬糸でなく本練絹撚糸です)
②先染めの手織りであること
③平織であること
④締機で織られていること
⑤手作業での絣あわせであること

夢おりの郷さんの作品。モダンな作品が多いです。ドレス感覚なのかな。

●大島紬の製造工程については映像を見ながらご説明いただきました。
映像の中の工程の一部分をご紹介。
イギスという海草から作った糊で糊つけ◇絣筵を織るところ。

泥染め◇テーチ木染め

絣筵の部分解きをして摺りこみ染色◇機織

綜絖・筬通し◇絣あわせ

安永さん自ら蛇皮線を弾きながら奄美大島の島歌をアンコールを含めて4曲歌ってくださいました
島歌ということは、琉球音階かと思っていましたが、律音階民謡に近い感じ。
寝ていた学生さんも目が覚めたようでした(ﾟｰﾟ;