ファッションの潮流に逆行する久米島紬らしい久米島紬のコーディネート

母からのお下がりのきものが多いこともあり、ワードローブは昭和のものが多いです。
身長の低さが幸いしてきもの巧者の方々から譲っていただくこともあります。

昨今のきものでオシャレとされているのは、どちらかというとモダンシックな洋装感覚の装い。
ジョルジオ・アルマーニが｢現代生活にマッチしたファッションを追及していくとシンプルになる｣
と提言したファッションの潮流がきものにも浸透してしまった感じでしょうか。

確かに、シンプルな装いには究極のエレガンスがあります。
奇抜なものは時に場の空気を壊してしまうこともありますし、シンプルなものほど
より洗練された印象になると思います。

しかし、シンプルな無地感覚の装いは、素材が上質で技術には工芸的価値があるようなもの、
さらに着る人の体型がモデル並みそして美人でないと、素敵に着こなすのはむずかしい(-。－；)

私の周囲には、モダンシックな装いを素敵に着こなせるスタイル美人がいらっしゃるので、
眼の保養をさせていただいておりますが、自分のきものとはカテゴリ違いくらいに思ってます。

上手に年齢を重ねられたら、そういった装いも少しは着こなせるようになるかもーっという
淡～い(甕覗の色くらい)期待というか幻想は抱いておりますが、今はやはり無理…

何よりも、総柄や絣といった、きものらしいきもの、昭和テイストが大好きなのです

というわけでファッションの潮流とは逆行しますが、絣ものの王道である最も久米島紬らしい
久米島紬に瓢箪に雀の刺繍がされたアンティークのなごや帯をコーディネート。

きものも帯も昭和のものです。多色づかいのコーディネートをしないのがポイント


●久米島紬のコーディネート相談をいただいているので、いくつかあげてみました。

洛風林の花と鹿が織りだされたすくい織のなごや帯をコーディネート

土筆にスミレ、蛇の目傘と柳に燕が描かれたアンティークの染め帯をコーディネート

同じ沖縄染織である読谷山花織のなごや帯をコーディネート
紅型の染め帯をあわせるのもおすすめです

某イベントで満員御礼にあわせて、的矢と大入の染め帯をコーディネート