日本伝統工芸展鑑賞のつづきサーチ

日本橋三越の本館中央ホールでは同時開催で、素晴らしい漆の技法をつかって
人間国宝の室瀬和美さんが復元された、琉球楽器が展示されていました。

※こちらでの撮影も三越さんからの許可をいただいております。楽器の撮影はNG。
琉球にちなんだイベントに沖縄のきもの藍型小紋はピッタリひらめき電球と自己満足していたら、
いらしていたお客さまからも好評でお褒めいただき嬉しかったです~(〃∇〃)
きもの カンタービレ♪
展示の最終日の昨日(9月30日)は、首里城公園の学芸員の幸喜淳先生によるギャラリートークが
ありましたメモ
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
江戸時代、沖縄がまだ琉球王国であったころには琉球独自の文化が栄えていました。
そして、江戸上りといわれる琉球使節団が徳川将軍家へ朝貢使節として派遣されています。
江戸上りのときはちょっとした琉球ブームにわいたそうです。
それには琉球音楽や琉球舞踊を披露する楽童子が含まれていて、琉球独自の文化を
印象づけました。音楽には室内で演奏する御座楽(うざがく)と路次楽(るじがく)があります。
御座楽を演奏していたのは、楽童子といわれる元服前の15,6歳の男子だそうで、将来のエリート。
琉球王国の滅亡とともに資料はほとんど失われてしまい、曲名と歌詞の内容はわかっても
肝心のメロディーがわからないのだそうです。
伝承が途絶えてしまうというのは何と勿体ない( ̄□ ̄;)!!
う~ん、こんなに美しい楽器で奏でられる音色はどんな旋律だったのでしょう~。

今回復元されたのは、1798年に尾張徳川家に献上されたといわれる琉球楽器20点。
模造復元をすることによって技術や技法がわかることがあるのだそうです。

ひとつひとつの楽器を詳細にご説明くださいました。
沖縄の楽器としてポピュラーに知られているのは、三線ですが、他にも四線、長線、月琴、
琵琶、三板、両班、銅鑼、など様々なものがあります。
気になったのは、夜雨琴というイランが発祥の地というダルシマー(ピアノの祖といわれる楽器)
と同じく金属製の弦を撥でうって演奏する楽器。夜風琴という名は美しい音色がしそう。
表面には山水楼閣人物図が描かれ弦の金具は真鍮、撥は竹製で金箔されていました。
右写真の奥が夜雨琴、手前が提箏。
楽器の撮影はNGなので、写真はパネルから拝借させていだたきましたm(_ _ )m
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
会場では、室瀬和美さんが長線を復元している工程の映像が流れていました。
こちらも興味深い。漆黒をつくりだすための漆芸の下塗りの工程の大変さがよくわかりました。
漆を塗る刷毛はコシがある女性の髪でつくられているのだそうです。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
沖縄は染織の世界でも琉球の風土に育まれた独自の美しいものがありますが、
楽器もあるのですねぇー。ぜひその音色を聴いてみたいものです♪
2011年10月28日~11月3日までの首里城祭では史実をもとに冊封使行列や琉球舞踊を
再現するそうで、沖縄へいきたい気持ちが沸々と…。

美しいものを堪能したので、お隣のマンダリンオリエンタルホテルの最上階ラウンジで休憩コーヒー
暮れゆく東京の街並みを見るの好きです。
紅茶の茶葉がかわったのが残念でしばらくご無沙汰していたのですが、お聞きすると
メニューになくてもつくってくださいました。こういったサービスも素晴らしい合格
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

きもの カンタービレ♪ Facebookページ