今日は立秋から数えて16日目にあたる処署(しょしょ)です。
処はおさまるという意味があり、暑さが峠を越えておさまり秋の気配が感じられる頃
とされています。

処暑の初候である綿柎開(わたのはなしべひらく)は、綿の花を包む萼(がく)が
開きはじめる頃とのこと。※綿の花の萼(がく)のことを柎(はなしべ)といいます。

綿の日本への伝来は799年に綿の種をもって漂着した崑崙人(こんろんじん)
(インド人との説もあり)によってもたらされ栽培がはじまったとされています。
しかしそれは高温湿地帯の綿の種であったため繁殖に成功しなかったそうです。
その後16世紀に明国の綿の種が朝鮮経由でもたらされ、近畿地方から関東にまで
広まったとされています。
木綿の栽培が本格化し普及するのは江戸時代前期後半のことです。
綿は麻と比べると糸つくりや染色が容易で、さらに柔軟で保温性が高いことから、
絹の着用を許されない庶民の衣料として急速に普及します。それまでは布といえば麻のこと。
江戸時代の綿は繊維が短く手紡ぎすると糸が太くなったので、その太い綿糸で織られた
綿織物は太物と呼ばれました。

竺仙の綿コーマの浴衣。寝巻きっぽいですがやっぱり藍染めが好きですドキドキ
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