端午とは端(はし)の午のことで、もともとは月はじめ(端には始まりという意味合いもあります)
の午の日のことでしたが、午は五と音が通じることから毎月5日のこととなり、
のちに奇数月と同じ日が重なる日を特別な日と考える中国の重日思想と、
田植えの前に女性だけが家に籠もり身を清める日本の五月忌みの風習が結びついたのが、
端午の節句の始まりといわれています。

日本での始まりは女子の節句だったのですが、身を清めるのにつかった菖蒲が尚武と
音が通じること、菖蒲の葉が剣の形に似ていることから、菖蒲の節句とされ、武家社会の
台頭とともに男子の節句に変化しました。
菖蒲と花菖蒲の話は2010年6月7日のブログにて書いてますメモ

端午の節句に粽を食べる習慣は、楚(紀元前3世紀の中国、戦国七雄のひとつ)の国の
人望厚い政治家であった屈原が、秦の謀略を見抜き楚王に進言しましたが受け入れられず
楚の将来に絶望して川に身を投げてしまい、それを知った楚の国民たちが、魚が屈原の亡骸
を食べないように米を笹の葉で包み川へ投げたということが由来となっているようです。 
柏餅を食べる習慣は、柏は新芽が出るまでは古い葉が落ちないことから“家系が絶えない
縁起物”とされ広まっていったそうです。

尚武は武道、武勇を重んじるという意味がありますので、端午の節句には鎧威の帯で。
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端午の節句に飾られる鯉のぼりは、黄河の急流の竜門といわれる滝を多くの魚が登ろうとしたが、
鯉のみが登りきり龍になることができたという、中国の故事(後漢書)から、鯉は立身出世の象徴
とされ、男子の出世を願って立てられるようになりました。 
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