NHK文化センター青山教室×美しいキモノのコラボレーション企画
染織研究家の木村孝先生による「きものの色と文様」の講座へメモ
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
木村先生の装いは、桜にしては灰色がかっている桜の名残の藤色と柳の色をあわせた
春の装い。きものの地紋はしだれ桜でした。刺繍紋は菖蒲の花筏。
紫×若柳色の帯〆は道明さんのものだそうです。
すっごく素敵だったのでお揃いで買わせていただこうかしらっと…φ(.. )
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
今回は色と文様のお話ということで、美しいキモノ2011年春号に掲載された色の取り合わせ
のお話から。スライドを見ながらご説明くださいました。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
木村孝先生のお話の覚書φ(.. )

色あわせのお話
●グレーほどむずかしい色はない。もしグレーを着るなら女らしい明るいグレーを着ましょう。
地味なグレーの場合は帯〆をきれいな色にしてバランスをとる。
赤みがかったグレー(梅鼠色)から青みがかっていくと不祝儀の色になっていく。
●紫の薄い色は藤色といわれ春の色。詩情豊かな色名、きものの色には使いやすい色。
藤色、杜若色、桔梗色、小豆色、京紫(赤みがかった紫)江戸紫(青みがかった紫)助六の鉢巻
ただし、アナスイの紫はきものにはあわないとのこと。←すごく納得
先生の御年で(信じられませんが90歳です!)アナスイをご存知でいらっしゃることに驚きですビックリマーク
●ベージュ(白茶色)は季節感がなく誰にも似合う色。
白はきれいに化粧をしきっちり装わないと負けてしまう(本来は黒もそう)
白に茶色をかけることで着やすくなる。
ピンクがかったベージュは若さがでるので若い人でも着こなしやすい。

美しいキモノ付録であった2010年版のきもの用語辞典から文様のお話も
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
文様のお話
●桃山調の文様の見分け方、一つの模様(菊や桐の花など)を三色に分けて
(もとは刺繍で、のちに染めで)表現しているのが特徴。
●雪輪文様は必ず6弁の穴があるが、江戸小紋の雪輪は細かすぎるため5弁になっている
5弁でも雪輪にみえるのが職人の腕。
●物語の時間の経過を霞によってあらわす、霞を横線だけで表したのは素晴らしいデザイン力。

コーディネートのお話
●文様の時代であわせる。
●きものというものは、それ1枚で完成されたものではないので足し算で自分の感性を
衣服に加えることができる。色、文様で季節をあらわし、きもの、帯、帯あげ、帯〆の
コーディネートで自分を表現できる。
●先生のお好みは植物をそのまま着るようなものでなく、それを一度咀嚼しデザイン化したもの。
例えば桜だったら枝が描かれた写実的なものでなく花びらとか。
●何か迷った時には自然に学ぶ←名言です! 色あわせなどは自然の植物と対比して考える。

今日は朝から雨だったので、雨コートで。
美しいキモノ2011年春号のきものカンタービレ♪誌上ブログでも紹介しておりますが、
この雨コートの肩すべりの生地にはエルメスのスカーフを使っています。
二重張りの傘はHANWAYのもの、バッグはジャマン・ピュエッシュです。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
鳥文様の紅型付けさげ訪問着に塩瀬地に露芝文様の切嵌めに銀箔の帯をコーディネート。
春らしい色目のきものなのでこの季節に着ることが多いですが、空模様がどんよりしていた
ので、帯あげ、帯〆は濃い色を選びました。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
2010年5月10日のコーディネート。
きものと帯は同じですが帯あげ、帯〆、バッグ、草履がちがうものです。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

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