きもの文化検定1級に合格したら、表彰式のためにきものを誂えたいと思ってました。
ですが、前年の1級の試験の時よりは手応えはあったものの、合格した自信はなかったので
とくに何もしないまま時は過ぎ、合格通知が届いたのは年の瀬の慌ただしい12月26日のこと。
合格通知とともに、きもの振興会と千玄室大宗匠のお名前で表彰式の招待状も届いたので、
ウキウキしながらも~o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪、さて、きものはどうしようっという焦りが汗
年末年始は帰省したり1月は予定もいっぱいで、京都でお誂えするには時間も予算も心もとない。
表彰式まで2ヶ月足らず、こんなに慌ただしくて自分の思い通りのものができるものなのか…?
考えもまとまらず、今回の表彰式のためにきものを誂えるというのは断念することにいたしました。

で、何を…?
1級合格はきもの好きになってからのわかりやすい目標の1つだったので、その集大成として
普段着ることはない刺繍の三つ紋付色留袖を着ることにいたしました(〃∇〃)

大彦の色留袖に正倉院文様の唐花亀甲文様の綴の袋帯をコーディネート。
ちなみにこの帯、昨年の和の美を育む会では大彦の訪問着と合わせています。
この色留袖は梅に鴛鴦と苫舟、菊や春蘭も刺繍されていますが、上前の目立つところは梅文様
なので、今の季節にピッタリ合格
スッキリと着こなすために、あえて比翼は取り外しました。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
しかし、この色留袖、開いてびっくり問題が…。
水色は色焼けしやすいとは知ってはいましたが、背中から袖山がハッキリと色焼けしている!!
今からきものを解いて染め替えしてもらって仕立て直し???
しかし、身頃の脇の部分にもびっしり刺繍があり、これは解いてしまったら大変なことに。
大彦さんは今は工房を閉めているというお話をお聴きしていましたし、
高島屋さんにお願いすると、とってもお高い費用がかかってしまいそう。 う~ん…汗
そこで、シミ抜きでもお世話になっている京都の染色補正師の森本さんにご相談することにひらめき電球
森本さんのブログ「Dr.景のきものメンテナンスQ&A」は勉強になりますよヽ(*'0'*)ツ

森本さんによると、きものを解かなくても、色補正はできるとのこと。
よくよく見たら色焼けだけでなくシミもあったのですが、超特急で、キレイにしてくださいました。
ちなみに、この色焼けは蛍光灯や紫外線によるものではなく、箪笥の中にしまいっぱなしの状態
でもおこるガス焼けというものだそうです。
この色は鮮度が良いといいますか、後で写真でみたら、あの華やかな会場の中でも際だって目立つ色
だったように思います。

森本さんは家紋研究家でもいらっしゃるので、紋についても教えていただきました。
この紋は「陰月に割り柏」という、月に割り柏の陰紋だそうです。
きもの カンタービレ♪
昔は女性が女紋としてつける時に日向紋でなくあえて控えて陰紋にすることは多かったそうです。
そして、葉脈の数を省略したのを中陰紋、省略しないのを本陰紋と区別していたそうですが、
今は葉脈の無いものを中陰紋と称するそうです。
これは葉脈がハッキリとかかれているので、陰紋ですね。
森本さん、本当にどうもありがとうございました。

きもの文化検定合格者表彰式&祝賀会の詳細については、また後ほど。


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