久米島紬に読谷山花織の帯をコーディネート。
沖縄の手技もの、伝統的工芸品に指定されているきものと帯を合わせてみました。

久米島紬は14世紀末に久米島の堂の比屋(堂集落の長)が明に渡り養蚕の技術などを
学んだ事が始まりとされ、久米島は日本の織物発祥の地といわれています。
現在も図案から糸紡ぎ、植物染料の採取、染め、織り、仕上げの砧打ちまでの全行程を
基本一人で行います。
植物染料は、テーチ木(車輪梅)、グール(サルトリイバラ)、ユウナなど島に自生する植物から
取り、濃い色には泥染を併用して染めます。基本色は、黒褐色、赤茶色、黄色、鼠色、鶯色の5色。
図柄は琉球王朝時代に首里の王侯貴族、士族の着物のために描かれた「御絵図帳」を元に織り
あげられます。仕上げには砧打ちをし、独特の光沢と風合いをだします。
久米島紬は2004年に重要無形文化財の保持団体認定をうけています。

読谷山花織は、そのデザインから南方から伝わった技術をもとに読谷山で織り始められたと
いわれています。手の込んだ贅沢な織物のため、琉球王府御用達とされ王族と貴族のものとされ、
読谷の住民以外の一般の人々は着用できなかったそうです。
琉球統合やその後第二次世界大戦の影響で技術が途絶えてしまいますが、昭和30年代
与那嶺貞さんらの尽力によって復興されました。
与那嶺貞さんは1999年に重要無形文化財の各個認定(人間国宝)をうけています。
この帯は読谷山花織ですが、与那嶺貞さん作のものではございません。念のため(゚ー゚;

写真撮ってもらう前に着付けを確認するべきでしたあせシワが…(x_x;)
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
小雨ですが、冷たい雨でした雨
これでは寒すぎたので、ファーのケープを上から羽織ってお茶のお稽古へ。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
床に掛けられていたのは「無事是貴人」というお軸。年末になるとお茶席に掛けられるそうです。
一年間、無事安泰に暮らせたという喜びと感謝の念を表わすと同時に、師走といわれるほど
忙しい年の瀬であっても、決して足もとを乱すことなく、無事に正月を迎えられるようにと祈って、
この語を重用するのだそうです。
ただし、禅語としてはの無事とは平穏無事のことではなく、画策しない純粋な心のことであり、
貴人とは貴ぶべき人のことだそうです。
いかなる境遇に置かれようとも、あるがままに、造作なく処置して行くことができる人という
意味だそうです。

きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
きもの話とは関係ないのですが、樫本大進さんの「春」素晴らしい~音譜
ブラ1のカデンツァにも聴き惚れました~ドキドキドキドキドキドキ

新宿のバルト9にてバレンボイム指揮ベルリンフィルのシネ響をやってます。12月24日まで。


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