金沢21世紀美術館のお隣にある金沢能楽美術館へサーチ
この辺りは美術館や博物館の密集地区で、石川県立歴史博物館、石川県立伝統産業工芸館、
石川県立美術館、中村記念美術館、藩老本多蔵品館(村雨の茶壺があることで有名)があります。

加賀藩には一万石以上という大名並禄高の家臣が何人もいて、その中でも最も格式のある八つの
家は八家(はっか)といわれました。
藩老本多蔵品館はそのひとつの本多家に伝来した武具や調度品を展示する資料館です。
初代本多政重は徳川家重鎮の本多正信の次男で大河ドラマにもなった天地人にでてきた
直江兼続の養子であった直江勝吉のことです。
各地の大名に仕えた後、前田家に仕え、その後直江家の養子になり、その後再び前田家に仕えます。
関ヶ原の戦いの後、前田家と徳川家とのパイプ役となり、その功績により村雨の壷を拝領しました。
五万石の加増を固辞したことによって拝領されたこの壷は五万石の壷ともいわれます。
こちらも鑑賞したかったのですが、時間切れで断念汗

大学時代は宝生流の能楽研究会に在籍したこともあるので、こちらは素通りできません。
石川県立能楽堂の舞台に立った経験も実はあります扇←サボりがちだったので忘れてましたあせ
きもの カンタービレ♪
加賀宝生は名君と讃えられた加賀藩5代前田綱紀が手厚く保護したことから発展を遂げ、
金沢の街では空から謡いが降ってくるとまでいわれました。なんて美しい表現音譜
加賀前田家は徳川幕府体制下における外様大名という立場から、加賀藩の文化政策に
力を入れ軍事放棄を表明したというお話がありましたが、北陸の地での能楽の発展も
そのひとつだといえます。
そのおかげで、金沢には、加賀友禅、加賀縫、箔、加賀蒔絵、九谷焼、加賀水引など
今に伝わる伝統工芸品が多くあります。
明治維新後、武士階級の衰退によって加賀宝生は衰退しますが、加賀宝生中興の祖と
いわれる佐野吉之助の物心両面にわたる尽力で今日の加賀宝生流があるのだそうです。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
1Fは能舞台と同じ大きさの空間があり、空間を巡りながら能の演じ手になった気分で
疑似能舞台を体感できます。
2Fには加賀宝生に伝わる貴重な能装束や能面が展示されています。
この日は加賀宝生に伝えられた江戸時代までの古面と、公募によって全国から寄せられた
現代能面美術展の入賞作品とが一堂に会していました。
3Fは能楽の魅力を体感できる研修室になっています。


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