開館50周年記念特別展である「国宝源氏物語絵巻展」を鑑賞に五島美術館へサーチ

桜色の色無地の紬に御簾に伏籠の描かれた墨色地の染め帯を合わせました。
このきものは桜色の草木染ですが、光源氏の好んだ植物染料は丁字染めだそうです。
王朝文化を連想させる染め帯と共に源氏物語展にあわせてコーディネート。
羽織は遠山文様の型絵染です。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
この展覧会後は二年間の改修工事に入ってしまうので、この寝殿造りの美術館とも
しばしお別れです。
十年ぶりの国宝源氏物語絵巻一挙公開ということもあり、何と1時間半待ち汗
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並ぶところには、パネル展示がされ、退屈しないようになっています。ここは撮影もOKカメラ
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学芸員の戸川先生によるギャラリートークメモ
ブログ掲載に関しては、記事は「お手柔らかに…」顔出しはNGとのこと。
先生のMACと展示パネル等の掲載許可はいただいております。
きもの カンタービレ♪
国宝源氏物語絵巻は現存する日本の物語絵巻の中で最も古い作品。
詞書の作者は不明ですが絵の筆者は藤原隆能と伝えられることから隆能源氏ともよばれます。
現在は全体の四分の一が伝存し、江戸時代に尾張徳川家と阿波蜂須賀家が所持したことが
わかっています。
五島美術館が所持しているのは阿波蜂須賀家本で、徳川美術館所有の尾張徳川家本とは
5年毎に貸し借りし公開されます。退色、変色を防ぐ為に年間で2週間以上は展示できない
ことになっているそうです。

今回の展示は科学的分析の結果を踏まえて成立当初の姿を想定復元した「平成復元模写」
と並んで展示されており、当時の室礼や装束もわかりとても興味深いものでした。
科学的分析により描かれた平安期には使われていなかった顔料の胡粉や水銀が検出されている
そうですが、それらは後の時代に補修された時に使われたものというお話でした。

現存の国宝源氏物語絵巻は、緑色が一番残っているような…。
出だし衣、繧繝もかろうじてわかります。
帝、匂宮など位の高い人に会う時の女房装束は五衣唐衣。位の高い方の畳は繧繝縁。
※きもの文化検定1級問題になった彩色法、繧繝。 ああっ今なら答えられるのに…あせ 
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左)寝殿造の高欄に掛けられた下襲 右)御簾からでた出し衣(いだしぎぬ、うちいでのきぬ)
きもの文化検定以来(肝心の試験は散々ですが)、平安装束についてちょっとだけわかるよう
になってきて、絵巻物や日本画の鑑賞も別の面から見えて楽しいです音譜
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五島美術館のお庭。6000坪の広大な敷地にはお茶室もあります。紅葉はまだ色づき始め。
結構な急勾配できもので歩き回るのはちょっと大変でしたあせ
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