早稲田大学で行われている「きもの学」の公開講座へメモ
今日のテーマは紅型ですので、紅型を着ていくことも考えましたが、残念ながら城間先生の
作品はハンカチしか持っておりませんあせる、ですので北の産地の染めものにしてみました。
会場では城間先生の紅型の染め帯をしていらっしゃる方たくさんお見かけいたしました目

草紫堂さんの木綿の紫根染のきものです。胴裏と八掛は着付けがしやすいように絹を
つかっています。菊と橘のちりめんの染め帯を合わせました。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

早稲田大学の大隈重信像です。奥に見えるのは大隈講堂。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

城間紅型宗家15代目城間びんがた工房代表である城間栄順先生のお話。
工程の映像をみてから詳細をご説明いただきました。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪

紅型は沖縄の多くの染織品の中で唯一後染めのきものです。(藍型は紅型のひとつ)
琉球王朝時代、紅型は王族や身分の高い士族の琉装であり、舞踊の衣裳でした。
明治政府による琉球併合、第二次世界大戦による焦土化によって衰亡の危機に追い込まれ
ますが、城間栄順先生のお父様の栄喜氏の紅型再生の取り組みによって甦り、さらに
本土との交流、先代の栗山びんがた工房や加賀、京友禅の影響も受け、伝統的な技術を
守りつつ今の紅型になっていったそうです。

紅型染めに大切なものはとにかく道具だそうです。
道具つくりが美しい紅型を生む基本というお話でした。
型紙を彫るには、手作りのシーグゥ(小刀)をつくることから。
柿渋をつかった奉書紙にシーグゥを小刻みに突きながら彫っていきます。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
ルクジュウという島豆腐を乾燥させオイルにつけて作った台をつかいます。
切っても切っても切り口がでず、オイルによってシーグゥも痛まないそうです。
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型紙に糸を張ります。現在では紗を張ることがほとんどとのこと。
きもの カンタービレ♪きもの カンタービレ♪
大豆を擂粉木で少しづつつぶして呉汁をつくります。ミキサーでは粘りがなくダメだそうです。
伸子張りをした生地に呉汁を塗っていきます。この作業を呉引きといいます。
にじみ止め、色止めにも使います。
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糊引き筒袋の筒先は銃弾を加工してつくられたもの。
戦後、モノがない時代に銃弾がいっぱい落ちていたものを拾って筒先にしたそうです。
加工前の材料としてもってきてくださる予定だったそうですが、APECの影響で
セキュリティーが厳しく運べなかったそうです。
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差し刷毛は沖縄のヤンバル竹に若い女性の髪を通してつくられています。
色挿しの後の摺り込みでつかうもの。
顔料の上から天然染料を重ね塗りし色に深みをだすそうです。
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道具一揃いを持ってきてくださいました。左奥はルクジュウ。
手前にあるのは福木の樹皮を乾燥させたもの。鮮やかな紅型の黄色を生みだします。
きもの カンタービレ♪

型置→呉引き→色挿し→摺り込み→隈取り→糊伏せ→地染→色止め→蒸し→水元
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紅型の図案は本土との交流によって、沖縄の自然風景と沖縄にはない本土の松、楓、しだれ桜
などの文様を組み合わせたものがでてきます。チャンプル-文化というお話もございました。
チャンプル-とは色々なものを混ぜ合わせてつくるという意味で語源はインドネシア語だそうです。
これが、九州へいくとチャンポンになり、東京ではチャンコになったということです。

紅型の顔料に適している生地は、国産の松岡姫だそうです。
素材が一番大事でそれにより発色も違うとのこと。

琉球藍(キツネノマゴ科)です。泥藍にしてつかいます。
インド藍(マメ科)日本本土の藍(タデ科)とは別もの。日本の藍は生葉染か蒅染です。
25℃以下になると風邪をひいてしまうので、石灰をいれて冬眠させておくそうです。
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つかの間ですが、学生気分φ(.. ) 城間先生とカメラ 
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大学時代、たまり場にしていた“ぷらんたん”まだありましたビックリマーク
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