歴史の中では衣裳だけでなく、着装方法も時代によって変わっていきます。
有職装束の現代の着装と平安期の着装を比べながら同時にみることができる貴重な機会でした。

現代と平安期の装束の違い。
まず、糸が違うとのこと。
今では絹糸に撚りをかけたものを使いますが、平安期は撚っていない糸で織られていたので、
現代の装束よりも軽く、故に重ねて着ることができたそうです。
現代の装束は12~15kgですが、平安期のものは10kgに満たないであろうとのお話でした。
そして着装方法の違い。
平安期の着装方法は現代を比べると、仕舞い込む、挟み込むという着装は少なく、
御直衣も十二単も、ゆったり着付けをしており、着装時間も早く終わりました。

御直衣の着装実演。
直衣とは上級貴族男子の日常着のこと。
ただし、帝からの許可(雑袍聴許可)があると直衣での参内も許されたそうです。
参内の時には烏帽子ではなく冠をかぶることから、その姿は冠直衣といわれます。
束帯の着装は袍の背中の格袋(はこえ)を込み入れといって入れ込んでいましたが、
現代、平安期ともに直衣は格袋(はこえ)を外に引き出したままになっています。
束帯との違いは2010年10月23日のブログをご参照くださいませ。

現代の着装では、袍の裾をあげて、指貫(さしぬき)という袴の裾をふっくらと整えます。
平安期はおそらく今でいう御引直衣という着装方法に近く、裾をあげずに
引きずった着方をしています。この違いに注目です目

直衣の色は、宮中では夏(4月1日~9月30日)は二藍、冬(10月1日~3月31日)は白
と固定化されていたそうです。

左)現代の着装法  右)平安期の着装法
現代は小袖を着用しますが、平安期は小袖は着用せず単からになります。
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かのくつといわれる束帯、衣冠、布袴装束の際に履くはきもの。
千石先生がお持ちなのが、襪(しとうず)という指又のない足袋。
屋内では基本は素足です。
足袋という名は単皮(たんぴ)という草履の親指と人指し指の指又にいれた皮が由来だそう。
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現代の着装では、袍の裾をあげて、指貫(さしぬき)という袴の裾をふっくらと整えます。
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