葡萄は最も古い栽培植物で、古代エジプトではオシリス、ギリシアではバッカスの神に
捧げられ豊穣の象徴として尊ばれました。

唐草文様の歴史も古く、古代エジプト文明の睡蓮と渦巻き文が組み合わされた
ロータス唐草文様が起源といわれています。
その後、古代オリエント文明の生命を象徴し繁栄と発展を表すパルメット文様
(ナツメヤシの葉をモチーフにしたといわれる唐草文様)と豊穣の象徴である葡萄文様が
融合して葡萄唐草文様になり、インド、中国を経て日本へも伝来しました。

唐草文様は、平安時代までは忍冬(にんどう)唐草、宝相華(ほうそうげ)唐草、葡萄唐草などが
主流でしたが、室町時代から江戸時代にかけて、菊、桐、牡丹などを配した
日本独自の様々な唐草文様が生み出されました。

葡萄唐草に栗鼠の組み合わせの由来は、子孫繁栄の吉祥文様ということですが、
栗鼠って多産なのでしょうか?
多産というと鼠のイメージがあるので、もしかして…もとは鼠だった?っという疑いもあせる

古伊万里の染め付けや漆芸品に描かれ、江戸時代の小袖にもみられます。

単衣仕立てのこの小紋、華やかになりすぎずとてもお気に入りラブラブ
9月10月にはヘビーローテーションで着回しております。
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華やかになりすぎない理由は、この小紋の柄の葡萄栗鼠文を染めではなく
地紋で織りだしているから。地紋にあとから挿し彩色してあります。
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きもの◆山吹色地 葡萄栗鼠文 単衣小紋
帯◆白地 緑色 桃色 花喰い鳥 塩瀬なごや帯/龍村美術織物
帯あげ◆翡翠色 縮緬/加藤萬
帯〆◆鴇色×水色 冠組/五嶋組紐
ぞうり◆象牙色台 白花緒 赤前坪 晴雨兼用/伊と忠
日傘◆白色×砂色 天使 レース/HANWAY


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