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きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪

今回のお目当ては、初公開となる加賀前田家伝来の能装束11領。
小袖や能装束を数える単位は枚ではなく領です。1枚(いちまい)でなく1領(いちりょう)
と数えます。
能装束は、大袖ものと小袖ものに大別できますが、小袖ものの多くは、使用されている生地
の名前や技法がそのまま装束の名前になっていることが多いようです。
摺箔の技法で模様を表したものは“摺箔”といわれていますし、これに刺繍が加わったもの
は“縫箔”といわれます。
“唐織”は綾地の地組織に色糸や金銀糸の絵緯を刺繍のように織り込んで立体的な模様を
だしている生地のことです。

加賀藩では、初代 前田利家から、金春流を主として愛好してきましたが、
五代 綱紀のときに宝生流を取り入れ、概ね宝生流に統一され、以後隆盛を極めました。

それが現在の加賀宝生につながっています。
加賀前田家の能装束は、装束の種類、名称、製作年月日、誰が何の為に発注したのか、
いつ使用したのかが、すべて墨書きで残されているとのことで、素晴らしいですね。
一番感動したのが、『鬱金地雲尾長鶏丸模様縫箔』です恋の矢
繻子地を絞りの技法を用いて、紫と浅葱色の雲に染め分けて、染め分けた部分の輪郭を
縫い廻し、さらに雲には沙綾型などを金箔で摺り表し、丸紋には尾長鳥が刺繍されていました。

重文指定の『茶地籠目柳模様縫箔』は生地が傷んでおり、裏地を和紙で裏打ちしているのが
ハッキリをみえました目
この和紙での裏打ちという方法、私の破れてしまったアンティークの鷺の刺繍帯の生地にも
できるのかしらひらめき電球っと思いついたりして。
※2010年6月5日『アンティークの刺繍夏帯 破れる…(涙』を、参照してくださいませ。
その後も何度かしめたのですが、もうボロボロになってしまい、付け帯にしていただくことに汗

きもの カンタービレ♪

美術鑑賞の後は、お隣の不室屋さんで、麩の田楽と加賀棒茶をいただきましたお茶
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪

遊中川にて、着付けの補正に欠かせない麻ふきんを購入。
IDEEであつかっていた麻100%のタオルが綿麻になってしまい、
もはや麻100%の大判ふきんが常時おいてあるのはここくらいでしょうか。
きもの カンタービレ♪

THE COVER NIPPON の夏らしい素敵なしつらえと虫籠
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪

きもの◆ピンク地 黒縞 トイグワァー 琉球壁上布
帯◆黒地 風鈴 変り絽染め帯/最上
帯〆◆ピンク×クリーム 冠組/龍工房
帯あげ◆黄色×白 楊柳 絽
ぞうり◆生成色シザール台 琉球絣花緒/四谷•三栄
バッグ◆東海道五十三次 籠バッグ/松枝忍
日傘◆黒麻地 絞り 桜の柄/遊中川with前原光栄商店