京友禅の老舗『千總』の村上哲次さんの友禅の
お話を聞きに千總東京店へ。

手描き友禅には大きくわけて、二つの手法があります。
“ゴム糸目置”と“糊糸目置(赤糸目)”です。
実は私、この二つの違いをあまりよく理解できておりませんでしたが、
今回の村上さんのお話で目から鱗が落ちるようにわかりましたひらめき電球
ゴム糊を使うか、真糊を使うかで、挿し彩色と地染めのタイミングが
逆になることが多いようですが、それも防染糊の効能の違いからくることなのですねぇ。
東京友禅には真糊にこだわるところが多いそうですが、千總さんは京友禅。
シャープでくっきりした仕上がりになるゴム糸目置が多いそうです。

そして今回見せていただいたのは、80枚の型紙をつかって染められた
『孔雀百花の図』
カチン摺りから、摺り込み、印金加工まで、順々に施された反物キラキラ
型をつかっているとは、とてもとても思えないほど、
精密で美しい〝きもの〟地でした。
小刀を使って彫っているもののはずなのに、筆で描いたような線、
挿し彩色されているかのようなぼかしも、型に摺り込んでできるのですが、
気の遠くなるような、ものすごく手間のかかる作業…。
素晴らしい技術ビックリマークと、しつこいくらいの作業(°д°;)に、感服いたしました。

こういった、素晴らしい日本の伝統文化の結晶を間近でみると、
日本人に生まれて良かったと思ってしまいますドキドキ

『千總』の村上さん。
きものカンタービレ♪

きものカンタービレ♪

孔雀の羽根と牡丹に注目目
きものカンタービレ♪

きものカンタービレ♪

きものカンタービレ♪

きものカンタービレ♪

手持ちの千總さんの小紋は、今の季節には合わないものばかりであせる
残念ですが、違うところのものです。
酔芙蓉は9月に咲くと言われていましたが、温暖化の影響か最近は
初夏には咲き始めるところもあるそう。
なので、季節先取りでコーディネートいたしました。
きものカンタービレ♪ きものカンタービレ♪
きものカンタービレ♪ きものカンタービレ♪

きもの◆白地 ピンク×白 酔芙蓉  小紋
帯◆黒地 金立涌 正倉院模様 塩瀬帯
帯〆◆ピンク×ブルー リバーシブル冠組/五嶋組紐
帯あげ◆黄色 ちりめん/加藤萬
ぞうり◆クリーム台 レモン色花緒 ピンク前坪/神田胡蝶
バッグ◆ピンク地 黄色×紫×水色 ビーズ/ジャマン ピュエッシュ
日傘◆白×ベージュ 天使 レース/HANWAY
道行◆紫 赤い抽象的な花 紗合わせ 無双仕立て

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過去の千總の装い例ドキドキ

左) 2008年11月9日の装い                         右)今年1月20日の装い
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪