蒔糊友禅の重要無形文化財保持者である
森口華弘先生がご逝去されました。
ご冥福をお祈り申し上げます。

先生はお若い頃に薬剤師を目指して薬局に
住み込まれたこともあるようで、とても研究熱心
な方だったそうです。
その後、友禅師の中川華邨、日本画家の疋田芳沼
のもとで学び、後に友禅師として独立し工房を構えました。
漆蒔絵の梨子地から、漆芸の蒔絵技法と蒔糊の技法を
組み合わせることを思いつき、独自の蒔糊技術を創成。
蒔糊とは、竹の皮にもち粉を薄く伸ばし乾かしてから、
これをはがしとり、細かく砕いてふるいにかけたもののことです。
これを湿らせた生地に撒き防染糊とし、その上から染料をかけると
独特の模様になります。色糊を使う場合もあるようです。

森口友禅は、衣桁にかかっているものより
着ているもののほうが良さが引き立つ気がいたしました。
きものカンタービレ♪

きものカンタービレ♪

きものカンタービレ♪

きものカンタービレ♪

きもの◆ピンク地 蒔糊友禅/森口華弘
帯◆白銀 経錦 袋帯/北村武資
帯〆◆ピンク×白金 /龍工房
帯あげ◆黄色×ピンク 道長取り 綸子/加藤萬
ぞうり◆白台 白花緒 /四谷•三栄
バッグ◆白金 ピンク グリーンブルー 華文 大津袋/銀座くの屋