“宝尽くし”はもとは中国の吉祥思想のひとつである
“八宝”と“雑八宝”に由来し、それが室町時代に
日本へ伝わりアレンジされて宝尽くし文様になりました。
“八宝”は輪宝、法螺貝、宝瓶、金魚、宝傘、白蓋、
蓮華、盤長の八つで吉祥を求めるもの。
“雑宝”は珊瑚、丁字、方勝、七宝、角杯、火焔宝珠、
厭勝戦、銀錠の八つで仏教教典に基づいた宗教上の
文様です。

『打出の小槌』一寸法師がもっていた、振れば願いが叶う。
『丁字』スパイスのクローブのこと。平安時代に伝来。
『七宝』円周を円弧によって四等分した形のこと。
『分銅』秤で重さを量るときに用いるおもりのこと。
『金曩•巾着』お守りやお金を入れる袋のこと。
『宝巻•巻軸』お経、秘伝がかかれたもの。懸守。
『宝鑰』蔵を開ける鍵のこと。
『隠れ蓑』天狗が持っていると伝えられる、着ると他人から
姿が見えなくなる蓑のこと。
『隠れ笠』隠れ蓑と同じような素材で作られた笠のこと。
『方勝』菱形の首飾り
『宝珠』宝の珠のことで、密教法具のひとつ。金銀財宝を
出すことができる不思議な珠のこと。
『筒守』お経を入れる筒状のもののこと。

お正月らしく宝尽くしの小紋に正月飾りの帯
きものカンタービレ♪

きものカンタービレ♪

きもの◆薄レンガ色 オレンジ×グリーン 宝尽くし小紋/志ま亀
帯◆黒地 正月飾り 織なごや帯/青山みとも
帯〆◆オレンジ×白 /龍工房
帯あげ◆黄色 松 絞り /加藤萬
ぞうり◆黒台 砂色花緒 赤前坪/神田胡蝶