先日さだまさしさんが好きだという記事を書きましたが、その続きです。
↓前回の記事
さだまさしさんは数々の名曲を出されていますね。
私はだいぶ幼い頃でしたけど、大好きでした。
あんなちょっと切ないメロディーや淡い恋心のような歌詞を子供が理解していたんでしょうか?
グレープ時代の『精霊流し』、『無縁坂』
ソロになってからの『線香花火』、『案山子』
ちょっとコミカルな曲『雨宿り』は子供心に「さだまさしさんは何でこんなに素敵な詩がかけるんだろう」って思った記憶があります。
※ 「スヌーピーのハンカチ」が出て来て笑いました。
そしてあの『関白宣言』です!
お前を嫁にもらう前に♪
言っておきたいことがある♪
と始まる、昭和の亭主とは何ぞや!と思うわせる曲。
「女性蔑視」とか「男尊女卑」とか問題視されたようで、実際私も曲の1番を始めて聴いた時、「ずいぶん厳しいことを言う歌詞だな...。」と、驚いた覚えがあります。
でもこの曲は、”女性団体が抗議”というセンセーショナルな物議を交わしたにもかかわらず、約160万枚を売り上げるさだまさしさんにとって最大のシングルヒット曲になるとは!さすがですよね。
大人(BBA)になった私がこの『関白宣言』の歌詞を改めて読んだ感想を書きたいと思います。
青地が感想部分
<関白宣言>♪
お前を嫁にもらう前に言っておきたいことがある
かなり厳しい話もするが俺の本音を聴いておけ
俺より先に寝てはいけない
俺より後に起きてもいけない
めしは上手く作れ
いつもきれいでいろ
出来る範囲で構わないから
遅寝&早起きなんて無理!睡眠不足になっちゃう(笑)
料理がまずかったら料理教室に通わせましょう~。
いつも綺麗にするには多少のかかるお金は目をつぶってね。
あなたもずっとダンディーな男性でいてね!
しかし、最後の「出来る範囲で構わないから」という一言がいいんですよね~。
「無理はしなくていいんだからね」「ちょっとだけ頑張るって気持ちでいいんだよ」というさだまさしさんの優しさが伝わってくるような気がします。
忘れてくれるな仕事もできない男に家庭を守れるはずなどないってこと
お前にはお前にしかできないこともあるから
それ以外は口出しせず黙って俺についてこい
ここまでくると共働き前提では無いって思えますね。
「黙って俺についてこい」って、まさに「亭主関白」な発言!!!
でも「お前にしかできないこともあるから」って部分がさだまさしさんらしい。ちゃんと妻を認めているって感じがします。
お前の親と俺の親とどちらも同じだ大切にしろ
姑小姑かしこくこなせたやすいはずだ愛すればいい
人の陰口言うな聞くなそれからつまらぬシットはするな
これってすごく難しいんですよね。「うーーーん...まぁ理想と言えば理想なんですけどね」
さだまさしさんのお母様は本当に優しい方だったようなので、きっと親に対する愛を伝えたかったのかな。
俺は浮気はしないたぶんしないと思う
しないんじゃないかな ま、ちょっと覚悟はしておけ
ここの歌詞も私的には「うーーーん」なんですけど、これはさだまさしさんのジョーク的部分なんでしょうね。
幸福は二人で育てるもので
どちらかが苦労してつくろうものではないはず
これは良い言葉ですね。さだまさしさんらしい。言われたら嬉しいと思います。
お前は俺の処へ家を捨てて来るのだから
帰る場所はないと思えこれから俺がお前の家
「家を捨てて」「帰る場所はない」など随分きつい言葉に聞こえますが、「俺がお前の家」って素敵なセリフに思えます。
「俺がお前を全力で守る」って意味なのかなって。
子供が育って年をとったら俺より先に死んではいけない
例えばわずか一日でもいい俺より早く逝ってはいけない
こればっかりは命令されてもね。守れるかは神のみが知るだし。
何もいらない俺の手を握り涙のしずくふたつ以上こぼせ
お前のお陰でいい人生だったと俺が言うから必ず言うから
ちょっと甘えん坊の感じです。関白宣言なのに。
忘れてくれるな俺の愛する女は愛する女は生涯お前ひとり
忘れてくれるな俺の愛する女は愛する女は生涯お前ただ一人
最後のこのセリフ。
「亭主関白」ではなく「奥さんをメチャ愛している夫じゃん!」って突っ込みたくなりますね。
『関白宣言』がリリースされたのが1979年。
そして1994年(15年後)に『関白失脚』という歌があるのはご存じですか?
長くなるので次回にします。
続く...