ゆ
紙コップに、部室のまずい水道水を入れ 転がすように口に含む
アア、やはり不味い
が、色のついていない透明さがあたしの臓器を消毒してくれる気がした
窓から見える暗い外にマンションの光が綺麗に見えた
あたしはその暖かい場所に居るより、暗がりからソコを見ている方が性に合うのだ、と改めて実感
アア、最低最低
何より仲間だとか友達だとか そういうモノを信じ、入り浸っていたあたしに軽蔑
いらないよ、いらない
約一年 隠していたもう1人が顔を出す
やぁ、調子はどうだい
まさかそういう類いのモノを信じているじゃないだろうね?馬鹿みたいなモノを、信じているんじゃ
優しい笑みで笑ってくれるけれど いつあのヒステリーが起きるかわからないから 腫れ物を触るかのようにビクビクとしながら もう1人に接する
君は、僕とだけ居ればいいんだよ
君には、僕しかいないんだから
僕 し か い な い ん だ か ら
そうだね、そうだったね
と、あたしは脣を噛みしめ出ない涙を流しながら俯き、心の中でそう呟く
あたしには あなたしかいないよ
残念だけれど