1999年、私はひどいオートバイ事故に遭った。
私のBMW1000CCのバイクが、キャデラックにフルスピード、ノーブレーキで追突されたのだ。
280kgあるバイクは大破。
しかし、私は肩の痛みで二週間不便した他は無傷だった。
ヘルメットはザックリと傷つき、超頑丈なズボンが裂けていた。どんなに暴力的な力が私に加えられたことか?
救急搬送されたが、私は無傷だった。何者かが私を守ってくれたような不思議な思いがした。
実家の母は、仏壇とその隣の犬の位牌に向かって、「おじいちゃん、おばあちゃん、次郎(ウィングの先代犬)みんなを守ってね。」と唱えている。
ウィングが虹の橋に行ってからは
「おじいちゃん、おばあちゃん、次郎、ウィング、みんなを守ってね。」と祈っているだろう。
先祖とともに、先住犬への祈りを捧げる母の心は、たいへん正しい有り様に感じた。
その事故にあった後、意識が戻ってくる中で、「先祖と次郎が守ってくれたのか?」という思いが浮かんできた。
まだ4歳のウィングも、我が家で幸せオーラを発して守っていてくれたのかもしれない。
さて、前号にご紹介した「問い」の答えは?
ウィングの「虹の翼」は何のための翼か?
1 私たちからあの世「虹の橋のたもと」に去り行くための翼
2 私たちと常にいっしょにいて、私たちを守り続けるための翼
1は事実だ。ウィングの体のほとんどは、数時間後には、炭素、水素、酸素、窒素となどなって、地球大気に戻って行ったので。
2も真相。ウィングの思い出は、消す術もなく、私たちの最も美しい記憶、人生の時間軸の中で、大きな構成要素として存在し続ける。
ウィングは、虹の橋のたもとで待っていてくれると思う。
しかし、あの虹の翼を見た後の私の思いは「ウィングはいつまでも一緒にいてくれる。」という確信であり、希望だった。
私は50代後半を生きているが、人生はこれからも続く。
人生の喜びとして、再び犬との生活を再開するだろう。
それは、このブログを見ていただいた驚くべき数の人々、
そして温かい応援メッセージを送っていただいた皆様に後押しをされたおかげと実感している。
また、先代の犬がそうであるように、ウィングは私たちと共にあり、護ってくれる。
きっと、これからの私たちのこと、新しい犬のことも次郎やウィングは護ってくれる、という感覚を感じている。
だから、ウィングの「奇蹟の虹の翼」を見た後、私の心に浮かんできた言葉。それは
with Wing forever
だったのだ。