日本近代文学研究の第一人者で早大名誉教授の紅野敏郎(こうのとしろう)氏が1日午後11時21分、肺炎のため死去した。88歳だった。 後日、お別れの会を開く。喪主は長男で日大教授の謙介氏。  大正時代の白樺派の作家などを幅広く研究。「日本近代文学大事典」や「志賀直哉全集」の編集に携わった。  東京・駒場の日本近代文学館が1967年に開館して以来、同館の運営にも長くかかわり、91年から14年間、山梨県立文学館館長。近代文学資料の収集、後身育成に努めた。著書に「昭和文学の水脈」「近代日本文学誌」など。