〜実際に味わってみると、クリームチーズを加えた時にはまろやかさとタラコの塩気、ワインのうまみが一体になっておいしいのですが、タラコだけとワインだと生臭さが鼻につきます。びっくりです。

 阿部さんは「ただ軽快な白ワインだと、タラコとは全く合いません。クリームチーズを加えたこと、また、シュール・リーの特性によって、合わないはずのものがぴったりと、おもしろいペアリングとなりました」と説明します。



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北海道新聞「トリップイート」の小川編集長に取材いただきました。とてもいい文章にまとめられていますので、ぜひご覧ください!



とても勉強になったペアリング開発。特にタラコは大変でした…

届いたときは、もう本当にどうしようかと、

生臭みと苦味を消すためスモークな感じを強めたり、各種の調味料、スパイス、オイルなどを用いたりしつつ、味わいやオペレーションにまったく納得いかずにテストを終了。


翌日、前夜の失敗から方向性を転換。どうしたら出来るかという観点で打開することを一晩考えた結果、、、


弱点を打ち消すネガティブな発想ではなく、どうしたら美味しくなるかというポジティブな姿勢に転換。クラッカー、クリームチーズを合わせてみることに。


分量のバランス、どんなワインと合わせるべきかの調整には引き続き数日かかりました。

結果としてトリップイートの記事に書いてくださったような、自分自身の理論と地域性に根差した、とても印象に残るペアリングとなりました!