Regional Industry ConductorNPO Wine Cluster Hokkaido JAPAN「 北海道から世界へ 」 産業と人、地域を表現するWCH代表|MBA(小樽商科大学)|Senior Sommelier
機内から朝日と青空が見えて、CAさんや隣の席のドイツの夫人とも言葉を交わしてきた長時間フライトが終わり、最高の気分でイタリアに到着。9時10分にマルペンサ国際空港に着陸してパスポートコントロールを通過し、手荷物を受け取ったのが10時くらい。さあ、いよいよひとり旅の始まり。ヴェローナ に行くために空港からミラノ中央駅まで移動します。マルペンサエクスプレスという鉄道を使うことにしました。事前に調べて切符の買い方がいろいろあるようで少し不安でしたが…!
現在、日本からミラノ・マルペンサ国際空港への直行便は、全日本空輸(ANA)が週3便運航しているのみ。今回の旅では、当初新千歳空港から台湾や香港を経由するルートも検討していました。選択肢としては多く、運賃の面でも魅力的に見えたためです。加えて、私は「現地感」を味わうのが好きで、海外出張ではあえて外国のエアラインを選ぶことも少なくありません。しかし実際に調べていくと、日程が合わないという現実的な壁がありました。さらに、乗り継ぎ時間や総移動時間も含めて考えると、身体への負担も無視できません。今回の目的はヴィニタリーに参加することです。そのため、到着時のコンディションをできるだけ良い状態に保つことを重視しました。飛行機やホテルについても、「安心して快適に過ごせるか」という点には特にこだわっています。結果的に、運賃・所要時間・運航日を総合的に比較し、ANAの直行便を選びました。振り返ってみると、この判断は正解でした。余計な乗り継ぎがないだけで、旅のリズムは想像以上にスムーズになります。時差のコントロールという意味でも、有効な選択だったと感じています。
NH207便の機内に入ってまず気になったのは、「この飛行機はいったいどこを飛んでいくのか?」ということでした。以前、日本からヨーロッパへのフライトはロシア上空を通るのが一般的でしたが、現在は状況が大きく変わっています。客席モニターには東京とミラノが直線で結ばれて表示されていて、「まさかこの通りに飛ぶわけではないよな」と思いながら見ていました。離陸後、しばらく旋回したあと、飛行機は予想とは違う方向へ進んでいきます。韓国や中国を経由するルートかと思いきや、どうも様子が違います。約90分後、表示された現在地は北海道付近。「さっき北海道から来たのに」と少し不思議な気持ちになりながら、ようやく今回のルートが見えてきました。今回のフライトは、いわゆる“北回りルート”。羽田から北上し、アリューシャン列島に沿って飛行、ベーリング海峡を越えて北極圏へと入り、そこからヨーロッパへ向かうコースです。ロシア、ウクライナ、中東の上空を避ける必要がある現在、このルートは決して珍しいものではありません。それでも、北緯80度近くまで上がる飛行はなかなかのインパクトがあります。「冷戦時代のようですね」とCAさんが話していたのも印象的でした。条件が合えばオーロラが見えることもあるそうです。そして今回、もうひとつ意識していたのが時差ぼけ対策です。このフライトは深夜1時頃に出発し、現地時間の朝に到着します。一見すると「機内で寝ればちょうどいい」と思いがちですが、実際には7時間の時差があるため、何も考えずに過ごすと体内リズムは崩れてしまいます。そこで私は、日本出発時は“夕方のつもり”で行動し、機内では“現地の夜”を作ることを意識しました。新千歳空港には19時頃の夕食時間にいたのですがお酒は控え、食事も軽めに。そして1回目の機内食(イタリア時間で19時過ぎ)をとったあともすぐには寝ず、映画を観ながら時間を調整します。今回はNetflixであらかじめ作品をダウンロードしておいたのが正解でした。観たいものがないという状況を避けられたのは大きかったです。結果的に、現地時間22時頃まで起きてから就寝。機内でしっかり“夜”を作ることができました。そのまま自然に眠り、次に目が覚めたときには朝。2回目の機内食(現地時間6時過ぎ)も無理なく食べることができ、ほとんど時差ぼけを感じない状態で到着できました。15時間という長いフライトでしたが、ルートを追いながら過ごす時間も含めて、とても快適で充実した移動になりました。キャビンアテンダントの方々も明るく、日本語、英語、イタリア語を聞けてちょうどよく「現地感」に慣らしながらのフライトでしたいま、フライト時間の長期化や燃料費の高騰、円安など、海外渡航のハードルは確実に上がっています。それでも、こうして実際に移動してみると、その価値はやはり大きいと感じます。ANAのサーチャージも5月からは往復で11万円追加だそうです…さて、往路のフライト編はここまで。次からはいよいよイタリア国内、言葉もわからない中でのひとり旅について書いていきます。
23時頃に着陸。0時20分には国際線の搭乗が始まるタイトなスケジュールだったため、羽田空港のT2からT3へは、制限エリア内の乗り継ぎバスで移動することにしました。普段は立ち入ることのない空港の裏側を走るこのバス移動は、それだけでちょっとした特別体験。滑走路の脇や整備エリアを縫いかすめ るように進み、非日常感が一気に高まっていきます。そして最後に長いトンネルへ。暗闇を抜けた瞬間、まるで別の世界にワープしたような感覚でした。少し大げさに言えば、スーパーマリオの土管に入ったときのような、不思議な切り替わり…
4月13日の月曜日、19時頃に新 千歳空港にて両替1ユーロ197.56円でした。ちなみに翌日にミラノでみた両替レートは200円…物価の高いヨーロッパで、この為替レートはかなりインパクトがありますね
【自分探しの旅へ】イタリアにひとりで行ってきます。「イタリアワインの首都」と呼ばれるヴェローナで、ヴィニタリーという世界最大のワイン見本市に参加することのほか予定のない旅です。自分でもはっきり説明で きませんが、どうやらこれは、原点に戻る旅になりそうです🍷ーーーーーーーーーそうそう!イタリアのひとり旅についても、WCH会報、セミナー、ワイン教室、blogなどで少しずつ触れていきます。会報ではある程度まとめて、blogでは書かないことも先にお伝えしていきます。blogは全部で33本、週に1本程度の公開予定ですので、年内いっぱいかけてお楽しみいただけます。ぜひ会報とあわせてお読みいただければと思います!※ワインクラスター北海道の会員制度については以下のリンクよりご参照ください NPO法人ワインクラスター北海道winecluster.org