2015年7月5日、「明治日本の産業革命遺産」がユネスコの世界文化遺産に登録されることが決定しました。日本ではあまり報道されませんでしたが、同時に、ブルゴーニュのぶどう畑の「クリマ」(Climats)も世界文化遺産の登録が決定しています。

 クリマはぶどう畑の区画を意味します。語源は気候や風土を意味する英語のclimateと同じです。テロワール(気候や風土)によってぶどう畑を区切り、区切られた一つひとつの畑をクリマと呼んでいます。

 ぶどう畑を格付けするには、区切ることが前提になります。優れたクリマはグラン・クリュ(Grand Cru、特級畑)やプルミエ・クリュ(Premier Cru、1級畑)に認定されています。グラン・クリュはブルゴーニュ全体のぶどう畑に占める割合は2%です。プルミエ・クリュは11%、村の名前を名乗る畑の比率は33%です。残り54%は「ブルゴーニュ」という地方名を名乗るワインのぶどうを栽培する畑です。

 ぶどう畑の区切りには、クリマのほかにクル(Clos)とリュー・ディ(Lieu-Dit)があります。クルは所有地の境界を表す石垣で囲まれたぶどう畑です。リュー・ディは地形や歴史によって区切られ、名前をつけた畑です。