こんにちは、
ソムリシエのmichiです。
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「ワインを開けたら、
その日の内に飲み切らないといけない!!」
もしかしてあなたは
そんな風に思っていませんか??
先に結論ですが、
ワインは1日で
飲み切らなくて良いし、
あれやこれやと、
ワイングッズを
買い揃えなくて大丈夫◎
抜栓後にコルクを逆さに刺して
冷蔵庫に入れておけば、
・1週間経っても美味しく飲めるワインもある
・2日目、3日目と更に美味しくなるワインもある
「開けちゃったから
直ぐに飲み切らないと!!」
こんな風にプレッシャーを感じて、
”これまでワインに
気軽に手が伸びなかった人”にこそ!
お伝えしたい今日のお話です。
今日の注意点!!
※ワインの種類や品種、値段によって差異はあります。
ワインの銘柄は本当に沢山有り過ぎるので、
あくまで”大枠”、全体像としてイメージを掴んで頂ければ嬉しいです。
※甘口のデザートワイン等ではなく、一般的な辛口ワインについてのお話です。
少し長くなりそうなので
前後半に分けて書きたいと思います。
前半の今日は
・ワインを抜栓した後に起こる、味の変化について。
後半の次回は
・ワインの簡単な保存方法や、便利なワイングッズについて。
お話ししていきますね。
ビールをプシュっ!
と開ける様な感覚で、
気軽にワインを楽しめる人が
増えたら嬉しいです♪
それでは前半、
行ってみましょう~!
抜栓した後、ワインにはどんな事が起こっている??
抜栓した後の
ワインボトルの中。
実際に”どんな味の変化”が
起きているのでしょうか??
ワインの栓を開けて液体が空気に触れると
ゆっくりと酸化し、
その後、劣化へと向かっていきます。
※酸化とは??
りんごを切ってしばらく置いておくと
断面が茶色くなって味が落ちる。
こんな現象のことを”酸化”と言います。
つまり、
徐々に味が落ちていっちゃうんですね。
だけど!
”酸化による劣化”の段階に入る前に、
適度な量の酸素に触れることで
美味しくなるケースがあります!
「香りが閉じているから
デキャンターに移そう」
↑こんな会話
聞いたことないですか??
どうするかと言うと、
写真の様な入れ物に
ワインを移し替えて、
一気に空気に触れさせます。
意図的に香り味わいを
開かせるための作業で、
これを”デキャンタージュ”と呼びます。
だけどでキャンタージュは、
その場で全部飲み切る場合に用いる方法です。
コルクを抜いたボトルの中では
少しづつワインと酸素が触れ合い、
ゆっくり、ゆっくり、、、、
デキャンタージュと同じ様な事が
起こっているわけですね。
では具体的に
どんな風に味が変化していくのか??
見ていきましょう~↓↓
適度な空気はワインの友達!抜栓2日目以降の、ワインの味わいの変化。
ワインを抜栓して
コルクやスクリューキャップで閉めて
冷蔵庫で保管しておいた翌日。
ボトルの中のワインの味わいは
こんな風になっています。
白ワイン
酸の角が取れて
抜栓初日より穏やかな味わいに。
初日はキリっとしたフレッシュ感が
前面に出ていたけど、
2日目以降は、
果実味(フルーティーさ)を
感じ取りやすくなる。
舌触りがまろやかになり、
初日には感じ取れなかった
果実味や香りが広がってくる。
タンニン(渋み)が丸くなり
まとまりが出てくる。
簡単に言うと、
赤ワイン、白ワインどちらも
香りも味わいも開いて硬さが取れる!
↑こんなイメージで大丈夫。
上で書いたデキャンタージュと同じ効果が
ボトル内でゆっくり起こった証拠です。
少しほぐれて人懐っこい印象になる。
要は飲みやすくなるんですね。
1日で飲み切れなかった人も
焦らなくて大丈夫ですね♪
ワインの”価格”から見る、味わいの変化
では上で説明した
”美味しい状態”とは具体的に、
”どれぐらいの期間”なのでしょうか??
※”美味しい”は人それぞれの好みなので、
ここで言う”美味しい”は、
「ワインの香りと味わいが感じ取りやすく、劣化段階に入る前の状態のこと」とします。
先に結論から言うと、
安いワイン=美味しい状態が”短い”
高いワイン=美味しい状態が”長い”
もう少し砕いてみると?
↓↓
値段が安いワイン
凝縮感は少なく
サラサラした軽い感じ。
※分かりやすく言うと水っぽい。
抜栓た直後から飲みやすいが、
味わいが落ちるのも早い。
値段が高いワイン
高いワインに使われるブドウは
凝縮感があり濃厚。
ワインになった後も酒質がしっかり!!
味わいの変化は緩やか。
↓↓
<安いワイン>
早めに飲み切るべし!!
<高いワイン>
早めに飲み切っても良いし、
長い時間かけて
ゆっくり変化を楽しんでも良い!
味わいをどれぐらいの期間保てるのか、ざっくりイメージをつかもう!
では具体的に美味しく楽しめる
”期間”について、
グラフを使ってご説明していきますね。
※ワインによって差異はあるので、
何となくイメージを掴んでくださいね。
カジュアルクラスのワイン↓
ミドルレンジのワイン↓
高級ワイン↓
↑の折れ線グラフは”価格別”に、
ワインの抜栓後の味わいの変化を
表しています。
共通して言えることは↓
・白ワインより赤ワインの方が、劣化は緩やか。
・値段が上がるにつれて、劣化に入るタイミングが先延ばしに。
・味の劣化が始まると、上がることは極稀!通常は下降に向かう。
それでは拡大して
詳しく見ていきましょう↓↓
カジュアルラインは赤、白共に、
3日ぐらい経つと劣化へと向かっていますね。
逆に言うと、
3日目ぐらいまでは
十分美味しく飲めるんです♪
美味しい期間が長くなり、
劣化の境界線が
後ろに伸びた事が分かります。
ワインによっては、
もっと長く!!
楽しめるものもありますよ♪
10,000円を超えた辺りから
味の変化、劣化スピードは緩やかに。
特にしっかりした赤ワインだと
一週間程楽しめるものもあります。
長い時間をかけて変化を感じながら
ワインを楽しむ。
”高価なワインならでは”
の楽しみ方ですね♪
まとめ
「ワインを開けたら
その日の内に
飲みきらないといけない!」
私も若かりし頃は
そう思っていたので、
ついつい飲み過ぎたり、
飲み残しを保存するための
道具も買い揃えたり、、、
「気軽に飲めるビールと違って
ワインって何だか面倒くさいな。」
そんな風に思っていましたw
だけど上のグラフの様に、
境界線を越えるまでに
飲み切ることができるなら、
わざわざワイングッズを
買い揃える必要はないと思います。
ただ!!
”劣化に入るまでの
美味しい期間を伸ばしたい!”
のであれば、
・おすすめの保管方法
・おすすめのワイングッズ
↑もちろんあります!
何と1カ月以上も!!
美味しさをキープ出来ちゃう
ワイングッズもあるんですよ♪
↑一般の方には、あまり必要ないかもですがw
安価なもので良いので
1つ持っておけば便利ですよ。
次回ご紹介していきますので
ぜひお楽しみに。
★おまけ★
今回のグラフ。
パソコンスキルが乏しい
私が作成したものですが、、、
みなさん、
何となく伝わっているでしょうか??
どうか伝わっていますようにw
もし分かりにくかったら
遠慮なくコメントで教えてくださいね。
それではまたね~
お家飲みワイングラスをお探しの方、
↓ぜひ読んでみてくださいね♪↓