T「これで最後?」
Z「うん、書き物としては最後」
T「なんでいまさら」
Z「Tのこと一度も登場させてなかったから」
T「マジで?」
Z「マジ、これでも感謝してるんだよ」

T「前作は途中で打ち切り?」
Z「そう」
T「なんで?」
Z「だってさ、あの後の内容が悲惨すぎて」
T「書く前にヘコんだ?」
Z「ちょっとね」

T「このワインってタイトルは?」
Z「んー」
T「どういう意味?」
Z「いまワイン飲んでるから」
T「それだけ?」
Z「はは」

T「ここで何を書きたい?」
Z「近接戦」
T「へ?」
Z「書いておきたい」
T「なんで?」
Z「んーと、だってさ」
T「うん」
Z「どう見ても後釜が育ってない」
T「近接戦の?」
Z「もちろん」
T「ひとりもいないかな?」
Z「いや、いるだろうけどさ」
T「物足りない?」
Z「まあね」

T「また思い出話?」
Z「そうなるね」
T「きっと誰も読まないよ」
Z「それでもいい」
T「読んだ奴に負けるかもよ」
Z「かまわない」

Z「話を始める前に...」
T「え?」
Z「どうしてもこれだけは断っておきたい」
T「なに?」
Z「いわば恒例ともいえる...」
T「だから何?」
Z「一発いっとくぞ」
T「いっちゃえいっちゃえ」

Z「この物語はすべてフィクションであり!」
T「!」
Z「実在する人物および団体とは!」
T「きたー!」
Z「全面的にまったく一切関係がありません!」
T「わー!」

T「で?」
Z「そうだな、まずM子の話をしよう」
T「M子?」
Z「ああ」
T「女の子?」
Z「若い女だった」
T「強かった?」
Z「とても強かった」

T「いつの話?」
Z「んー、たしか...」
T「大まかでいいけど」
Z「2006年11月から2007年1月までの頃だったな」
T「細かいね」
Z「とてもよく覚えてる」
T「3ヶ月間?」
Z「うん」
T「丸々と3ヶ月間?」
Z「そう」
T「例によって朝から朝まで延々と?」
Z「その通り」
T「毎日ひたすらコツコツと?」
Z「ああ、なんか思い出すのイヤになってきた」

T「どこでその女の子を見つけた?」
Z「オカ板」
T「わははは」
Z「M子は自スレを持ってた」
T「で?」
Z「最初は遠隔戦で攻撃を始めたんだが...」
T「狙撃だね」
Z「すごく強くてさ」
T「ネット越しではM子を仕留められなかったと」
Z「そう」
T「遠隔戦だけではムリだなぁと」
Z「そうそう」

T「ネット越しの相手に近接戦できんの?」
Z「できるわけない」
T「じゃあ?」
Z「リアルで生身と生身を近付けないと」
T「出張?」
Z「もちろん」

T「スレではロムってた?」
Z「途中までは」
T「途中からはレスを入れたんだ?」
Z「入れた入れた」
T「どんなやり取り?」
Z「罵倒の応酬」
T「若いねー」
Z「気持ちは28才」
T「永遠の28才」
Z「そう」

T「M子って自称は何?」
Z「なんとかの神のなんとやら」
T「神か」
Z「よくあるパターン」
T「神そのものではない?」
Z「神の使いといっていたな」
T「その神の正体は誰?」
Z「すぐにわかった、あとで話す」

T「M子はそのスレで何を語ってた?」
Z「ひとつの破局」
T「予言?」
Z「予告だね」
T「どういう破局?」
Z「この国は裁きを受けると」
T「この国って?」
Z「日本だ」

T「煽った?」
Z「煽った煽った」
T「いつものやつ?」
Z「ははは」
T「好きだねー」
Z「ちょっとだけね」

T「神だあ~? 笑わせんじゃね~よ!」
Z「うん」
T「おい統失! 病院行けや!」
Z「うん」
T「主治医にちゃんと薬増やしてもらえ!」
Z「うん」
T「まったくオカ板ってやつぁ!」
Z「うん」
T「厨房と害基地とウンコしかいねぇのか!」
Z「うん」
T「裁きぃ~? 茶~吹くぞ、てめぇのブサ顔に!」
Z「うん」
T「神だか裁きだかホラ吹くヒマあったらな!」
Z「うん」
T「今すぐ俺をこのスレから消してみろ!」
Z「うん」

T「で、相手に攻めさせてカウンター狙い?」
Z「よく知ってるな」
T「やりそうなことはだいたいわかる」
Z「怖い怖い」

T「他板から流れてきた厨房煽り屋って...」
Z「ん」
T「おいしいキャラ設定だよね」
Z「んー」
T「そしてオカルト全否定派っていう」
Z「そう」

T「この絡み方はいつから始めた?」
Z「2003年8月」
T「え? そんなに前から?」
Z「そうなんだよ」
T「そんなに何年もやってたのか」
Z「そーなんだよ」
T「疲れるっしょ?」
Z「超疲れる、だから足洗った」

T「このスタイルが最強?」
Z「多分ね」
T「神憑き統失v.s.オカルト全否定厨房」
Z「うん」
T「絶対有利の構図?」
Z「だと思う、経験的にいうと」

T「この俺は神も悪魔も霊も呪いも信じない!」
Z「うん」
T「貴様が本当に神ならば!」
Z「うん」
T「実力でこの俺をここから消せるはず!」
Z「はっは」
T「消せないのなら貴様はただの糞バカ野郎だ!」
Z「そういうこと」

T「スレに飛び入りした理由は?」
Z「理由?」
T「直接レスをやり取りする必要があった?」
Z「へ?」
T「トボケるなよー」
Z「いやいや」

T「ロムからの狙撃が一番楽チンだって...」
Z「ああ」
T「持論だよね」
Z「ロムはこっちの守りが一番安全」
T「じゃあスレに登場するってのは?」
Z「身を晒すのと同じ」
T「相手も同じ条件」
Z「そう」
T「まさに攻防」
Z「その通り」

T「本音ではスレに出たくない?」
Z「うん」
T「飛び込むのはできるなら避けたい?」
Z「白兵突撃だからね」
T「遠距離狙撃から撃ち合い斬り合いへの転換」
Z「相手からも狙われやすくなる」
T「自信がないとやらない?」
Z「うーん、ちょっと違う」
T「あくまで必要に迫られてやむを得ず?」
Z「それだ」

T「M子に対してはネット上の白兵戦が必要だった」
Z「だね」
T「しかし、それでも倒せなかった」
Z「当たり」
T「何ヶ月もかかって」
Z「うっ」
T「毎日毎晩がんばったのに」
Z「ううっ」
T「お疲れ様です」
Z「ありがとうございます」

T「なかなか話が近接戦にいかない」
Z「せかすなよ」
T「別にせかしてない」
Z「前置きが楽しいんだよ」

T「ネット戦ではクリーンヒットなし?」
Z「あったよ」
T「どんなことでダメージ与えた?」
Z「恥ずかしくていえない」
T「この期に及んで」
Z「これは、ただのアホだと思われる」
T「もう思われてるから大丈夫」
Z「やっぱり?」

T「で?」
Z「VIPの板のあちこちのスレに...」
T「VIP?」
Z「M子スレのURLを貼りまくったよ」
T「え?」
Z「偽のスレタイ付けて」
T「偽のスレタイ?」
Z「いやぁ」

T「どんな?」
Z「性奴隷女教師です調教して下さい、とか」
T「♪」
Z「淫乱秘書です肉便器になりたい、とか」
T「ププッ」
Z「いやぁ~」

T「客はいっぱい来た?」
Z「来た来た来た」
T「M子スレ大賑わい」
Z「すごかった」
T「祭り状態」
Z「VIPからオカ板のスレに来てみたら...」
T「うん」
Z「すごい電波女がデムパ飛ばしまくってる訳よ」
T「うん」
Z「誰がどうみても統失のメンヘラが」
T「うん」
Z「ただそれだけのスレだからね」
T「うん」
Z「欲望をたぎらせた野郎どもは収まらない」

T「荒れるねー」
Z「荒れた荒れた」
T「うわ」
Z「性奴隷女教師はどこだあああああああああああ!!」
T「...」
Z「淫乱秘書を出せええええええええええええええ!!」
T「...」
Z「客たちの暴動はしばらく収拾が付かなかった」
T「わかる」
Z「俺って荒らしだなーと思ったよ」
T「ただの荒らしだよ」
Z「そうだよなぁ」

T「スレ荒らされてM子は動揺した?」
Z「動揺した動揺した」
T「そのスキに、心の動揺で緩んだ防御の穴に」
Z「スマッシュヒットだったな」
T「さすが、汚ねー」
Z「それが目的でこういうことしたんだから」
T「ショットを撃つタイミングは?」
Z「ん?」
T「いつも必ずドンピシャじゃん」
Z「タイミングなんて狙わないって、先行予約だ」
T「え? 先行予約?」
T「穴が空いた瞬間に決まるようにね」
Z「動揺させるネタを仕掛けといて同時に先行予約?」
T「もちろん」
Z「格ゲーかよ!」
T「南無~」

Z「ふう...」
T「そろそろ近接戦の話を聞こうか」
Z「お前はゴルゴか!」
T「まだ~あっ?」
Z「わかったわかった」
T「待ちくたびれたーーー!」

Z「頼む、ここでもう一発いっときたい」
T「ダメ」
Z「いいだろ」
T「ダメ」
Z「いんや、ダメといわれてもな」
T「ダメ」

Z「この物語は100%フィクションである!」
T「ほー」
Z「こんなバカなことは全然やってないのである!」
T「へー」
Z「わしが男塾塾長江田島平八である!!」
T「塾長閣下に敬礼!」

T「結局どこまで近付いた?」
Z「M子の自宅の前」
T「なんで家の場所がわかった?」
Z「驚くなよ」
T「ゴクリ」
Z「よく考えると極めて不可解なんだが...」
T「不可解?」
Z「これは、謎すぎる」
T「え?」
Z「うーん」

T「説明せい」
Z「つまりだな」
T「...」
Z「俺が過去に近接した相手の...」
T「...」
Z「実に半数以上が...」
T「...」
Z「なんと、自ら家の住所を暴露してるんだ」
T「...」
Z「○○県○○市○○町とか」
T「...」
Z「番地まで詳しくスレで文字にした奴さえいる」
T「...」
Z「俺は何もいってないのに自分からだぞ」

T「ありえない」
Z「俺もそう思う」
T「なんで?」
Z「わからないんだ」

T「うーむ」
Z「だいたいのパターンはだな」
T「ふむ」
Z「貴様の如きザコなど目の前に来ても怖くはない、と」
T「うん、ザコっぽいからな」
Z「うるさいわ」
T「で?」
Z「それでな、場所もわからんのに行けないぞって」
T「...」
Z「俺がいい返すとだな」
T「うんうん」
Z「あっさり教えてくれたりするんだよ」

T「M子の時は?」
Z「あいつは自分のHPを持ってて...」
T「うむ」
Z「そのHPをスレで晒してくれたんだわ、これが」
T「ふーん」
Z「そのM子のホムペには...」
T「...」
Z「M子の本名と住んでる町内が記してあった」
T「大胆だな」
Z「○川○子、そしてそれこそ○○県○○市○○町と」

T「それから?」
Z「俺はM子にいった」
T「...」
Z「名前と町だけじゃお前の所に行けねぇだろって」
T「そしたら?」
Z「電話帳でわかるだろ虫ケラが! だとさ」

T「電話帳?」
Z「そうだよ、例えばM子の近所の...」
T「...」
Z「公衆電話にその町の電話帳があるはずだ」
T「...」
Z「俺はとっさにそう思った」
T「電話帳ってタウンページだろ」
Z「ああ」
T「普通、タウンページに載ってるもんかな?」
Z「M子は母親と二人で一軒家に住んでた」
T「...」
Z「だから電話帳に、親の名前と住所が載ってたんだ」
T「...」
Z「固定電話のナンバーとセットで」

T「うーん」
Z「すかさず俺はM子にレスした」
T「どんな?」
Z「おお、ありがとよ、今週末そっちに行くからな」
T「...」
Z「この俺を待っててくれよ」
T「...」
Z「そうM子に即レスした」
T「...」
Z「もう見当つくだろ?」
T「...」
Z「俺が週末まで何日も待つはずがない」
T「...」
Z「レスしながら既に車に乗って出発していたよ」
T「...」
Z「俺は愛車を駆り、夜の高速を疾走した」
T「出た! 機動戦士♪」
Z「いっきまーす♪」