里帰り 今の暮らしは となり町 遠くないのに 山肌霞む
行き先の わからぬ落ち葉 風吹いて 同じところを くるくる回る
微笑んで あなたの瞳 覗き込む 私の姿 焼きつくように
秋すすむ 枯れた草むら 虫の音が いまだ続くも 弱々しくて
小窓から 差し込む光の 明るさは あっという間に 薄れてていって
未練なし 冬の星座は 急ぎ足 夜明け待たずに 姿を消して
思い立ち 記憶の淵を 覗いたら 随分前の ことだと気づく
2022.11.30まで
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