凍てついた 冬の夜空に 星一つ それを見上げる 我も一人か
思い出を あたため直す 悲しみで 涙さそうと 悲しくなって
梅一輪 春を待たずに 早咲きで 都会に帰る あなた見送る
降りしきる 雪踏む人は いないので 駅のホームも 深く埋もれて
険しくて 曲がりくねった 道だから 迷わぬように 灯かりともそう
大切な 想いは次々 薄れゆき 雪解け水も いつか消え去り
仮初と 思っていたが 今もまだ あなたの言葉 響き続ける
一日中 途方に暮れて 終わるけど 昨日も今日も 明日のために
スタンドの 声におされて かけ抜けた 一人じゃないと 強く思って
木枯らしが 足元巻いて 吹き抜けた おもいを馳せた 人と同じで
躊躇いが 先に立ったか 出遅れて 追いかけたのに 掴みきれずに
夕暮れて 一人になって 空見上げ 泣きたい気持ち 抑えられずに
星見上げ 同じ言葉を 繰り返す 強い願いを 持っているから
春待たぬ 路線廃止で 故郷も 今までよりも 遠くなるのか
成行きの 結果次第の わけでなく 強い思いで 成し遂げたのか
自分だけ 見ていたせいの 過ちを 忘れぬように 記憶よ語れ
長いこと 離ればなれで いたゆえに 大事な人の 心配ばかり
今もまだ 恋の成就を 信じてる 心の扉 開けて待ってる
柏手が 響き渡った 境内の 隅の老木 梟鳴いた
こな雪が 一緒の傘の 君の肩 つくった沁みが 広がり続け
泣くことの 他には何も 出来なくて 瞼の淵に 涙溢れて
目を閉ざし 口元堅く 結んでも つたう涙を 止められなくて
2021.1.31まで
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