とりあえずまとめてみました51 | コリー・ファルコン・スコットのブログ

蝉しぐれ 今日が限りと 思っても 昨日と同じ 鳴き方だけで

 

泣かされた ことは一度も ないけれど 別れの時に 涙ひとすじ

 

野分過ぎ 雲の流れも 穏やかに 部屋の奥まで 西日も差した

 

八月に 途切れぬ蝉の 鳴き声を 平和の証しに しようと誓う

 

逆光が 君の姿に 影落とす 背中向けてる ことを隠すか

 

向日葵の 葉音は何処に 流れゆく 夏の終わりを つげているのか

 

みちのくの 夏の短かさ あらわすか 暮れる夕日も 早く沈んで

 

海風は 熱気はらんで 吹き抜けて 夏の思い出 連れ去るだけで

 

探してた ものは何かを 忘れても 真夏の蝶は 羽をたたまず

 

揚羽蝶 雨にも風にも あがらって 飛び続けるも 何処にも行けず

 

公園の 目抜き通りは 石畳 木陰を揺らす 風も通った

 

夕暮れに 冷たい風が 頬なぜる 去り行く夏を 惜しむばかりで

 

いまだって あなたの言葉 忘れない 心の奥に 響き続ける

 

猫昼寝 上目遣いで 左右見た 夢のかけらを 追いかけたのか

 

いつだって 夏の終わりは 突然で 置いてけぼりを くらってばかり

 

夜明け前 ひぐらしだけが 鳴いていて 一人だけだと 思い知らされ

 

村雨で 夏の終わりに 蝉鳴けず 終わりを告げる いとま持てずに

 

ひぐらしは 暦のことは 知らぬゆえ 九月が来ても 鳴くのやめずに

 

2020.8.31まで

 

 

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