味わい。 | 孤高の珈琲人

孤高の珈琲人

京都市で自家焙煎「珈琲だけの店」windy(ウインディー)を1972年から営業しています。

 

windy outsider coffee

ウインディーライフ

 

珈琲に限らず、味を味わう部分を舌だと思っている方もおられますが、物を味わう部分で、舌がはたす役割りなど、ほんの微々たるものです。歯ざわり、歯ぐき、うわあご、ほっぺ等、口腔内の全てで味わっているのです。それよりもっと重要なのは、視覚、音、臭い、触覚、その時の心の状態それら全てを決定づける味わう時の環境、これら全ての要素が複雑に絡み合って、味を感じているのです。ですから、店の味と家で味わう味は全てが違うのです。
自分の好みであるところの主観と物の良し悪しを見分ける客観との間で起こります。お客さんの嗜好に流されず、自分の嗜好にも流されず、普遍性の中に豊かな個性を創り上げ、より質の高い味の追求するわけですが、それでも味わうお客さんが、美味しいと感じなければ、それまでの話です。お客さんは主観で味わうからです。

 

という事で当店はテイクアウト、出店はしない方針です。

店内で飲んで頂いてこそ「windy」の味です。