みなさんは、トロイの木馬、という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

 

 

トロイの木馬は、ギリシャ神話にでてくるお話です。

 

 

 

むかし、トロイ戦争というのがあって、

ギリシャの軍勢とトロイの軍勢が戦っていました。

 

 

 

ギリシャの軍勢はトロイの要塞を攻め落とそうとしていたのですが、

守りはかたく、容易に陥落しません。

 

 

 

そこでギリシャ側は、一計を案じました。

 

 

 

木でできた大きな木馬をつくり、そのなかにギリシャの兵をひそませて、

トロイ側をだましてうまくその木馬をトロイの要塞のなかに引き入れさせ、

あとからその木馬の中からギリシャの兵がでてきて

トロイの要塞を陥落させようとしたのです。

 

 

 

で、木馬は完成しました。

 

 

 

トロイ側は、戦場に置き捨てられた木馬を見て、

怪しむ者もいたのですが、

木馬はなんとも美しいものだったので、

だまされてトロイの要塞のなかへ引き入れてしまったのです!

 

それがたぶん、夕方ごろのことだったと思います。

 

 

 

すると、その真夜中。

 

 

 

要塞の中のトロイの兵たちが寝静まったころ、

その木馬のなかからギリシャの兵があらわれて、

トロイの要塞の中を荒らしまわり、

とうとうトロイは敗れてしまいました。

 

 

 

自分はこのお話を聞いて、

なんだかこれは、男性が結婚するときによく似ているなあ、

なんて思ったのですね。

 

 

 

男性が女性に惹かれるポイントって、いくつかあると思うんですが、

やっぱり男性は目で恋をするところがあるので、

女性の外見に惹かれるという側面が多いと思うんですよ。

 

 

 

男性と女性が結婚にまでいたるときって、たいてい、

男性も女性もおたがいに若いころに出会います。

 

 

 

女性は若い時にはとても美しいので、男性はそれを見て、

ああ素晴らしい、

こんな素晴らしい女性といつまでも一緒にいられたらなあ!

なんて思って、結婚を決断するのですね。

 

 

ちょうど、トロイの兵がギリシャが置いていった木馬を見て、

ああ美しい、と思ったようなものです。

 

 

 

そうして男性は、その美しい女性と結婚することを決断し、

その女性を自分の家庭に引き入れます。

 

 

ちょうど、トロイの兵が自分たちの要塞のなかに

木馬を引き入れたようなものです。

 

 

 

そうするとその女性は、

年月がたつごとに当初の外見の美しさは色あせていき、

やれ家事をしろ、やれ育児をしろ、

などと男性を罵倒するようになってきます。

 

そしてマスコミもいっしょになって

そんな女性の味方をするのです。

 

 

それはちょうど、

要塞に引き入れた木馬の中からギリシャの兵がでてきて暴れまわり、

また、外からもギリシャの援軍がやってきて

トロイを攻撃するようなものです。

 

 

 

と、このように見てくると、

結局、このような悲劇を回避するにはどうすればよかったのか、

というと、

トロイとしては、そんな木馬は引き入れないで

その場で燃やしてしまったらよかったのかもしれません。

 

 

また男性は、外見が美しい女性を目にしたとしても、

その女性と結婚して自分の家庭に引き入れるかどうかについては

十分に慎重な検討をしたほうがいい、

ということになりそうです。